好ましい企画が始まりましたね!
短編十連発ということで、いい気分転換になりそうです。
とりあえず第一弾「フクロウ」をテーマに一本書いたので、そちらの紹介を。

1200~4000字ということで、私は当然のようにギリギリまで詰め込みました。
というか削りました。初稿は4200くらいあったので、なかなかに大変でした。

一人称では語り手にある種の客観性を持たせるのがセオリーでしょうが、今回はそれを完全に無視しました。それによって物語全体に緊張感と信用の置けなさを醸し出し、捉え方の幅を生み出そうとしました。

影響を受けたのはサリンジャー、イシグロ、それから「カモメのジョナサン」ですね。フクロウを喋らせがちなファンタジー世界をシニカルに風刺しつつ、メタファーを用いながらその向こう側への到達を目指しました。4000字で描き切るにはかなり危ないテーマでしたが、本当にギリギリ伝わらなくもないかな、くらいの出来にはなっていると信じたい。

あとはラテンアメリカも一応踏襲しました。ケツァルコアトルは太陽の神ですし、月を邪悪なものと扱うあたりもインディオの思想です。夜や知性を司るフクロウを白く染め上げ、イカロスのごとく天に向かわせたのは我ながら滅茶苦茶だと思いますが、それ以上に既成概念への反逆を際立たせたかったので採用してみました。

動きもあり、テーマ性も高く、自分では気に入った作品です。
よかったら読んでください。

3/9追記
今読み返すと詰め込み過ぎてごちゃごちゃに感じられました。
まだまだ推敲の余地がありそうです。
日々勉強ですね。