• 異世界ファンタジー

登場人物紹介・麓の街編

こんにちは。
また登場人物紹介という名の備忘録、兼本編で語られないであろう内容の供養を綴っていきます。



第一章までのネタバレが含まれますのでご注意下さい。




○モナ
本作のヒロイン兼マスコット。暴走肉食毒兎。
乳児の頃に母親と共に迷宮に迷い込み、そのまま死に別れ、のちに養父となる探索者に拾われるという壮絶な過去を持つ。モナという名は母親の遺言から付けられた。
ギルドで保護されたが、しばらくしても親族は現れなかったため、探索者・ロイドに引き取られた。
警戒心が強く、誰にでも噛み付く厄介な性格だが、風見にだけは初対面から(比較的)友好。これは風見の貧弱さによって、獣人の本能的が働いて『こいつは安全だ』と判断したからである。よかったね。
特技は獣の解体と火起こし。無人島に連れて行きたいウサギNo.1
第一章終盤で風見に提案した『二パターン目』はつまりプロポーズであるが、本人に自覚は薄い。薄いだけで意思はある。
しかし、当の風見はモナに(可愛かった頃の)妹を重ねている節があり、効果は薄い。二人の明日はどっちだ。
身長131cm(耳含む全長150cm) 体重30kg。実は意外とある、B。


◯麓の街のギルドの受付の女性
本名・トリヤ。最近ダイダロスから麓の街のギルドへ派遣されてきた二十六歳独身。
見たアイテムやトレジャーを鑑定できるスキルを持っている。
派遣された当初は「都落ちかよ、ケッ」と腐っていたが、ギルド長がストライクゾーンど真ん中の渋いおじさまだったため、即座に永住を決意。
モチベーションもブチ上がって真面目に働き続け、街の探索者からの評判は良い。
風見とモナがスキルなしで迷宮に挑むと言った時は内心「うわーマジか。止めた方がいいのかなこれ。でも下級の迷宮だから大丈夫かな。いやでもなあ……」と焦りまくっていた。
特技はいくら酒を飲んでも飲まれないこと。


◯麓の街のギルドのギルド長
本名・ランド。四十二歳独身。
元探索者で、真偽鑑定のスキルは『真実か嘘』を判別できるもので、対象は言葉に限らず、その活用法は広い。
現役時代は名サポーターとして名を馳せ、ダイダロスへの移住権を獲得するまでに至った。が、生まれ育った街から離れがたく、地元のギルド長に就任する。
最近、一回り以上年下の部下の女性が、仕事終わりにめっちゃ飲みに誘ってくる。ハニートラップを疑ったが、真偽鑑定スキルを使っても『嘘』はない。
実家の両親からは、そろそろ身を固めろと急かされるし、でも歳の差や職場恋愛ってどうなんって思いもあり、そんな中でクシギの件の対応に追われ、だいぶ白髪が増えた。
酒に弱いので、近いうちに既成事実が成立する事が予測される。
特技は紅茶を美味しく淹れる事。


◯ジョージ
生まれた時から麓の街で暮らす少年。十六歳。
所持スキルは魔法攻撃【ショット】で、魔力の塊をぶつけるというもの。貫通性を持たせたり、散弾のようにバラけさせたりと応用性が高い。
実は幼少期からモナにほのかな恋心を抱いていたが、周りが無能を蔑む風潮の中、小学生が好きな子をいじめちゃう心理もあって、イジメに加担していた。
その後、クシギの件で助けられてちょっと改心。モナにスキルが生えた後は意を決してチームに誘うも、地震が起こるまでの三分間で百を超える罵詈雑言を浴びせられ撃沈。そりゃそうだ。
特技は手の指がめっちゃ反対側に曲がる事。実生活で活かせたことはまだない。


◯クシギ
筋肉がAランクのおじさん。ねっとりとした話し方の、紛れもない悪党。
彼の半生やスキルは作中で綴ったので割愛。
悪に目覚める前は、サポーターながらAランクの筋肉によって前衛もこなせるという万能おじさんだった。
ダイダロスへの移住権も得られたが、新人教育(意味深)のため辞退。
現在は監獄に収監され、そのAランクの筋肉を活用して地下労働に勤しんでいる。
しかし剥奪されたスキルは返還されることは無いので、出所したとしてもただのおじさんとして生きていくしかないだろう。
特技は腹筋、背筋、スクワット。

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