習合異式です。
『ドラマフリーの』32話まで投稿しています。次回からは5章に入ります。
エグい描写が多い今作ですが、個人的にはかなり楽しく書けました。その理由となっているのが『主人公のポジティブさ』です。
私の今までの作品での男性陣は
「俺はここにいてはいけない」
「僕は一人で死ぬべき人間だ」
「自分は道具なので、好きな人のそばにいられない」
と、ネガティブで自罰的なメンツとなっておりました。これは作者の趣味でもあります(そのせいで、そんな男が主人公のゴジラ-1.0を7回も見てしまっているのですが)。
ただ同じ事を続けてもつまらないので、今作の主人公は明るく前向きなやつにしてやろうと意識して造形した次第です。文体でごまかしてはいますが、千昭は
「酷い家庭環境にわけわかんねぇ能力! でもぼくらしく青春を送ってやるぜ!」
「知らねぇ女が殺そうとしてきた! でも可愛いからヨシ! 困った顔をさせて悦に浸りたいぜ~!」
「美人な女に旅行に誘われてるぜ! こりゃあ誠意をもって接しねぇとなぁ!」
「えらいことになったけど、好みの美人はまだやれるって言ってる! ならぼくもやれるな!」
と、わりかし色ボケで、とにかく前に進もうとするやつとなっています。この前向きさは物語の原動力としては大変優秀で、執筆時にはかなり助けられました。
そんなポジティブ野郎が最新話で決めた『覚悟』を、ぜひ見守っていただければと思います。