早いもので、もう三年も経過している訳ですね。
趣味と言うか本気というか、単なる思いつきで始めた小説の執筆。
処女作を完成させたら、それがたまたま京都をモチーフにした話だから、だったら京アニ大賞さんに応募して手厳しく選考してもらおう、と脈絡ない思考で、素人が人生で初めて書いた作品を無謀にも応募したのですが、あの事件になってしまいました。
あの夏は七月だと言うのに暑かった。
私のウン十ウン回目の誕生日でした。
当時の私は汗をふきふき、外回りに出掛けて会社を出た直後の時です。
下読みをしてくれた友達がLINEで『京アニさんが大変なことになってる』と教えてくれました。
その日の記憶は、それ以降はあまりありません。
だもんで、今日は私の誕生日でもあり、京アニさんの事件の日でもあります。
小説を書き続けるキッカケでもあり、公募に挑戦するというその原点でもあるあの日を忘れることができません。
先日は祖父の命日でした。
そして京都では三年ぶりに山鉾巡行が行われたそうです。
まさに処女作で描いたあの世界が、コロナ前と同じく戻ってきてくれました。
さらに16日は東京盆の送り火ですね。
群馬を舞台に、祖先の座敷童と主人公の繋がりを描いたロマンティックコメディー。作中では盆の風景も描きました。
これも非常に忘れ難い作品になりました。
この数日はまさに自分の大切な毎日という感じです。
夏生まれのくせに暑がりで、あんなに夏が嫌いだったのに、今は夏が好き。
青い空も高い雲も、蒸した空気の中に吹き抜ける心地よい風も。
夕立あとの、立ち込める草木の匂いも。
夏はエモい。うん、今になってよくわかる。