カクヨムとして4本目の長編である拙作「神のまにまに」をこさえてます。
この作品の主人公は、実家が神社だから手伝いで巫女もしているという高校生の女の子の話ですが、その前に公開した長編3本はいずれも男の子が主人公です。
別に急にテイストを変えようとしたのではなく、そもそもカクヨムでの公開順が違うだけで、この作品の執筆じたいは処女作です。
だから執筆を思い立った時に、しょっぱなから女の子を主人公に描いた話を綴ったことになります。
私も学生時代の頃は少年誌や男性向けの作品を読んでいましたが、女性向けも読んでいました。
漫画が好きな母、そして妹がいるというのが大きかったです。
カドカワさんの『月間ASUKAファンタジーDX』や、秋田書店さんの『プリンセスGOLD』、白泉社さんの『花とゆめ』、他にも何となく怪しい不倫やロマンス、嫁姑問題をテーマにしたっぽい女性向けの月刊誌が普通に実家にありました。
氷栗優先生の『カンタレラ』や森永あい先生の『ユンカース・カム・ヒア』、川原泉先生は作品の全てが好きでしたね。
『翔んで埼玉』の魔夜峰央先生も、『パタリロ』や『魔ジャリ』『妖怪始末人トラウマ、トラ・貧』シリーズはよく読んでいました。
由羅カイリ先生の『アンジェリーク』コミカライズは特に大好きな作品でした。
当時少年(現オッサン)の私が、アンジェと守護聖とのロマンスにドキドキしたり……私は何を言われようとマルセル派でした。たぶん読んでいる時の年齢に一番近かったのがマルセルやゼフェルだったから親近感を覚えていたのでしょう。なのでベタにアンジェと仲良くなるランディにはちょっと嫉妬したりして……
そういう意味ではCLAMP先生の『聖伝』も、どハマりしましたね。
龍王と迦楼羅王が好きだったな……。
あ、私ネカマじゃないですよ。ホンモノでもないです。
れっきとしたノンケですから。
だもんで、少年時代に少年向け漫画や青年向けコミックに溺れていたということはなく、むしろ女の子向けの作品も読んで、女性の(場合によっては男性を慕う男性の)内面や機微を丁寧に描いて胸キュンする作品に、理解を示していたんですよ。
そういうキャラクターの描写の妙と言いますか、観察眼で卓越したものは男には敵わないな、と思う訳です。
プロアマ問わず、カクヨムも含め、女流作家の皆さんには敬意を払わずにはおられません。
いつかそういうネカマ王的なジャンルも確立したいな、とか思ったり思わなかったり。たぶんこれからもずっと勉強中ですけど。