KAC以降ずっと、長編連載の更新だけを続けてきて新作の短編がなかったのですが、去年に続いて夏の終わり向けにSF短編の連載を始めました。
木星軌道宙域に浮かぶ巨大補給母艦内のリゾート都市を舞台にした、時にコミカルで時にセンチメンタル、という感じの作品です。
数話で完結になると思いますが、ぜひお読みいただければ幸いです。
木星軌道の楽園
https://kakuyomu.jp/works/16818093083027374278正体不明の「敵」の襲来に、真っ先に対応する使命を帯びた、宇宙軍即応部隊。その精鋭集団に属する私は、大戦果を上げた褒賞として休暇を認められ、巨大補給母艦のリゾート都市へとやって来た。そこで私が出会ったのは、お調子者の赤いオープンEVと、愉快な猫型配膳ロボ、そして魅力的なウェイトレスの女の子だった。
なお、連載を続けてきたレトロPC青春主説、「PC-1987」のほうですが、最終章も後半となり、まもなく完結となります。
こちらも最後までお付き合いいただければと思います。
#65 南北共同展示
https://kakuyomu.jp/works/16817330669557955667/episodes/16818093083355775377「実は皆さんに、我々からのお願いがあるのです」
ようやく落ち着きを取り戻した鈴木部長が、順たちに向かって、真面目な顔で言った。これだけ助けてもらっておいて、まだ頼むことがあるというのだろうか。
「今週末の文化祭ですが、北高校さんも合同で一緒に作品を出展していただけないかな、と」
おお、いいじゃないかと順たちは目を輝かせた。これは、緑町城下にわが部活の名を知らしめるチャンスではないか。