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世界をぶっ壊したい

 物騒なことを言いましたが、勿論物理的にぶっ壊したい訳ではありません。でも、きっと誰もが一度は抱いた願いではないでしょうか。作品『青春爆弾』は、誰もが持ち得るその漠然とした破壊衝動をテーマにしました。
 私達は日々どうしようもない息苦しさを感じて生きている。考えてみると原因は遍いているようで、でもその実態は捉えられない。そのもどかしさがまた喉を締める。
 〝なら、もう、いっそ全部壊してしまえ〟
 作中の少女も、そして少年も、同じ人間である以上は同じ願いの持ち主でした。さて──、その想いの結末は是非その目で見届けて下さい。
 嫌悪と熱愛は紙一重なのだと思っています。時にうんざりするような世界も、何かちょっとした違いで愛おしくなるものです。私は、物語に留まらず、最後には情熱的に世界を愛せるような結末をいつも信じています。
 作中ではあくまで抽象的に表現した〝世界〟という存在に皆様がそれぞれの意味を与え、そこに一つ爆弾に見立てた何かを添えて、せめて些細な悩みの一つでも吹き飛ばせるような、そんな可能性を願ってこの作品をお贈りします。

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