今までとは違う場で、今までとは違う作風で、今までとは違う形態の小説を始めました。
 原稿そのものを書き始めたのは6月下旬。これまで近況ノートで何度か『水面下で新しい長編の執筆に専念している』と思わせぶりな書き方をしてきた、その作品です。
 構想段階では「カクヨムや小説家になろうへ投稿しようかな?」という考えもありましたが、結局このような形で発表することになりました。

 まず、新しい小説投稿サイトなので『今までとは違う場』であり、意識して流行っぽい要素をタイトルに取り入れたので『今までとは違う作風』のつもりです。
 そして契約作品という発表形式なので『今までとは違う形態』なのです!

 著作権はもちろん私にありますが、著作物の出版権(今回の場合は紙媒体ではなく電子出版物としての権利のみ)を掲載サイト側が保有している形です。「電子出版物としての権利」と書くと電子書籍っぽいですが、むしろ有料小説という表現の方が近いようです。
 ただし、契約作品にするか否かの決定権は、作者本人ではなく掲載サイト側にあるので、そこが他の小説投稿サイトの有料小説とは違う点と感じています。

 私にとっては、本当に新しいチャレンジです!
 著作権だの出版権だのという話をすると「え? プロデビュー?」と誤解されるかもしれませんが、そうではありません。紙媒体の出版ではないですからね。
 そもそも「カクヨム」のロイヤルティプログラムのように、今や素人作家でも、著作物から収入が得られる時代。そう考えると、依頼を受けて契約書を交わした上で小説を執筆したところで、依然として素人作家の範疇なのでしょう。
 とはいえ、例えば「著作物に関する契約書を交わす」などという出来事は、普通にWEB投稿をする中では、なかなか経験できないイベントです。担当様(担当編集様ではなく担当様という感じです)が付くというのも、私にとっては初めての話です。他にも「きっとプロ作家になると、こういうことが頻繁に起こるのだろう」と想像できるような出来事を、少しだけ経験させていただいている気がします。
 そんなこんなで、私は「素人作家がプロ作家と同じ舞台に立たせていただいている」という受け取り方をしています。
 なお、契約作品を連載中の『プロ作家』の中には、有名なベテラン作家もおられます。例えば『灰と幻想のグリムガル』の十文字青先生や『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』の庄司卓先生などです。ちょうど昨日から私の作品は、そちらのサイトのトップページにある「契約作品」一覧のコーナーに記載されるようになったのですが、更新したタイミングのおかげで、たまたま十文字青先生の作品の隣に並ぶ形でした。もう、それだけで感激です!
 そのような方々と『同じ舞台に立たせていただける』のですから、本当に恐れ多い話です。気を引き締めて、頑張っていくつもりです(これは単なる趣味の執筆とは少し違うので、「頑張ります」と言って構わない案件でしょう)。

 少し余談になりますが……。
 カクヨムで私が少しずつ書いているエッセイに、若い頃の趣味である合唱をテーマにしたものがあります。その中で既にチラッと書きましたし、後々もっと本格的に記すつもりですが、かつて私は「給料が出るわけではないから厳密にはプロではないものの、自主的なコンサートではなく依頼されたコンサート出演やCD録音などの場合には、随時ギャラが支払われる」という音楽団体に所属していた時期があります(毎年メンバーを決め直すようなオーディションに3回合格した記憶があるので、おそらく実働は3年くらいだったはず)。
 たとえ「厳密にはプロではない」としても、ギャラが支払われる形で歌うのは、独特の緊張感がありました。その合唱団では、音楽そのものの技術や表現力とは別に、「アマチュアがプロとして仕事を引き受ける際の心構え」のようなものを、理屈ではなく感覚として、体に叩き込まれたような気がしています
 現在の趣味である執筆活動は、音楽とは全く別物ですが、サイト運営会社と契約書を交わした上で小説を連載するというのは、「素人作家がプロ作家と同じ舞台に立たせていただいている」という点で、よく似ていると感じています。ですから、かつて学んだ「アマチュアがプロとして仕事を引き受ける際の心構え」、これを忘れず、自分の中で活かしながら、契約作品の執筆を頑張っていこうと考えています。

 さて、話を戻します。
 契約作品なので、掲載サイトの方でイラストレーター様を手配してくださり、素晴らしい表紙や挿絵を描いていただきました。「契約作品となると、趣味の投稿作品とは異なり、著作者一人で作るものではない」というのを、ヒシヒシと感じています。私自身はプロの小説家ではないとしても、私の作品に関わる他の皆様――担当様やイラストレーター様や表紙ロゴ担当デザイナー様など――は、もちろんプロの方々ですから……。
 色々と仲介してくださる担当様のお仕事、イラストレーター様に描いていただくキャラデザ・表紙絵・挿絵、最後に表紙絵へ入るロゴなど、そうしたプロの手腕を見せていただく度に「おお、凄い! さすが、プロ!」と感激する毎日です。
 原則として挿絵は有料パートのみとなりますが、イラストレーター様に用意していただいた「主要登場人物のキャラクターデザイン画像」は、無料パートで掲載可能なので、序盤(無料パート)の挿絵にしています。

 色々と貴重な経験をさせていただくことになりました。
 今までの私の作品を知る方々からは「こういうタイトルの小説も書くのか」と驚かれるかもしれませんし、あるいは「結局こういう内容に落ち着くのか」と納得されるかもしれません。どちらにせよ、広く様々な方々に読んでいただきたい、と願っています(せめて無料パートだけでも)。
 掲載サイトの説明では『契約作品は先頭一部を無料で読むことができ、続きは有料でお楽しみいただける作品です』となっています。私の作品の場合、試し読みのための無料パートは約6万文字。ラノベの文庫本で換算したら一冊の半分くらいの文字数なので、中編を一つ読むような気分で無料パートだけ楽しむことも可能でしょう。
 権利(出版権)の都合上、こちらには投稿できない作品ですが……。そちらのサイトを訪ねる機会がありましたら、よろしくお願いします。


 ……と、ここまでは具体的なサイト名も私の作品名も伏せたまま書いてきましたが。
 どのような書き方ならば宣伝行為(禁止されている行為)には相当しないのか、カクヨム運営にお問い合わせしたところ、販売ページへの直接的なURLさえ記載しなければ大丈夫、という回答をいただいたので。
 掲載サイト名と作品名を記載する形で、改めて告知させていただきます。

 株式会社YANNと契約して、そちらの運営する小説投稿サイト「ノベリズム」にて、契約作品『転生変身ダイゴロー 〜パーティーを追放されたら変身ヒーローになった僕〜』を始めました。
 よろしくお願いします!