百物語をモチーフにした連作ホラー短編「怪奇百景」ですが、先程最終話の「九十九神ラジオ」でもって完結いたしました。
ホラー小説にあるまじき(?)明るいラストになってしまいました。本当はもうちょっとホラーな終わり方でも良かったんですが、まぁそこは主人公が健気だったので……
全99話、文字数12.9万文字でございます。連載は21年6月~23年12月と、結構長期連載でもありました。というよりも、話がするする出てくる時と、そうでない時の差が激しかっただけですが……
※百物語は100話語ると怪異が生じるため、99話で打ち切るのが一般的だそうです。怪奇百景もそれに倣って全99話の構成です。
【怪奇百景の秘密】
実はこの物語、タイトルと話数の数字に関連性を持たせておりました。第1話は「ひとつになる」第99話は「九十九神ラジオ」と言った塩梅ですね。
実はこちらは話数⇒タイトル⇒話の流れという変則的な流れで物語を考えていたので、思い浮かばない時もままあった、という裏事情もあります。次にホラー連作を書く時はこういう縛りは無しにしようと思いました。
ひとまず、長く続けていた連載が終わって一安心でございます。とはいえ他の連載は続けますのでご愛顧いただければ幸いです。