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ナレギツネと妖狐の話

 皆様こんにちは。
 ここからはお得意(?)の独自解釈タイムですね。実はこの話、メイン連載の九尾シリーズにもほんのり絡んできます。
 人工的に家畜化され、人懐っこくなった狐を特にナレギツネというのですが……実は妖怪の妖狐もまた、ナレギツネに似た特性を持っているのではないか。そんなトンデモ仮説が少し前に脳内に去来した次第です。
 ここでいう妖狐とは先天的に妖狐として生まれ、親や先祖も妖狐として生きてきた者たちを指すのですが……妖力を用いて生きているうちに、彼らの中で自己家畜化が生じたのではないかと考えたのですね。
 実は妖狐にある「一族で群れとなって暮らす」「毛色が狐色だけではなくバリエーションがある」「人間に対して接触を図る」という特徴は、家畜化されたナレギツネとも共通しているのです。人を恐れないギンギツネを選択的に交配していった結果、様々な毛色や模様のキツネが産まれたり、集団行動をとれるようになったという変化が生じましたからね。しかもこれは、僅か十数世代で起きた変化なのだそうです。
 実際問題、野生のキツネでも都市部のキツネは自己家畜化している事が骨格からも明らかになってますし……妖狐もそんな所があるのかなと思いました。

 ただ一つ言えるのは、人間の血を引き人間(父親)の手で育てられた源吾郎君もまた、ある意味ナレギツネであるという事です(違う)

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