皆様こんにちは、斑猫です。
思っていた以上に雪羽君がフルボッコになり、作者も「ヒエッ」となりました。
なお本作には動物虐待を推奨する意図はございません。
それでは久しぶりに解説に移りたく思います。
・絡新婦のアケミとトモミ:蜘蛛妖怪で絡新婦(じょろうぐも)と言いつつも、むしろ中国由来の蜘蛛妖怪に近いですねこれは……
「雷獣が蜘蛛妖怪には敵わない」というお話は中国の「子不語」にちなんでおります。朱先生と呼ばれた蜘蛛の精が雷神を返り討ちにし、肉を煮て食べたという逸話があるんですね。アケミは「朱美」トモミは「知美」であり、実は名前がそれぞれ蜘蛛に対応していたりします。
あとおへそから糸を出すというのは、西遊記後半に登場する蜘蛛精と同じですね。
・夜鷹:日本では星になったお話とかがありますが、HPL先生の「ダンウィッチの怪」ではホイッパーウィル夜鷹が冥界の案内者・死者の魂を捕まえる存在として描かれています。「ダンウィッチの怪」と言えばヨグ様の関連するお話ですし、モノホンの八頭怪もヨグ様と縁深いので、夜鷹も絡むよねって事ですね。
・風生獣と蜘蛛:風生獣はほぼ不死身で刀や焔でその身が損なわれない・脳味噌を2.5キロ食べると500歳まで生き延びる事が出来る、という事で有名な幻獣です。
ですが実は、日本では蜘蛛を食べるとされているんですね。蜘蛛は雷獣に強く、風生獣は蜘蛛に強いという図式があるのかもしれません。そう思うと雷獣の三國さんが風生獣の春嵐さんを側近にしているのも何か感慨深いですね!