先住民の言葉で「黄金」は何と呼ぶのか。
「カリブの時の島」を書くときに資料として参考にした
『コロンブス航海誌』(岩波文庫)には、複数の呼び方が登場します。
ナカイ、カオナ、ノカイ、トゥオブ…
言語が複数あるため、呼び方も異なると書いてありました。
作中では「ナカイ」を採用しています。
『コロンブス航海誌』で、黄金を示す言葉として最初に登場しているから。
たったそれだけの理由です。
余談。
香辛料として名前だけ登場した「アヒー」について。
アヒーとは先住民族の言葉で、南米原産の野生の唐辛子のことらしいです。
手持ちのスペイン語辞典では「アヒー(aji)」の項目に
「チリ」と書かれていました。
チリはチリソースのチリ。
中南米原産の唐辛子(チリペッパー)です。