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ボカロカップ反省会 & 『求刑!』の撤退

こんばんは、雨愁軒経です。
更新が空いてしまい申し訳ありませぬぅ……
三連休→秋彼岸→他店の新装開店→三連休という怒涛のラッシュでくたばっておりました。昨年までこんなキツかったっけ……?

そんな中でも世は回っているもので。
他の方が着々と選考通過や受賞をされていて、私としても嬉しく思います。
特に頑張っている様子を見てきた方が選考通過の報告をされていた時には、ちょっぴり泣きそうになりました。
作家として良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、案外嫉妬などしないものですね。ただただ喜ばしい。


ーーなどと、腕組みをしてスカしてみたのも束の間。
何を他人事のように構えているんだといわんばかりに、『青春ボカロカップ』の結果が出ておりましたwww
てっきり今日明日で内辞を出して来週発表だと思ったのに……っ!!

私の結果は掲題の通りです。惨敗。
しかも何が悔しいって、狙っていたテーマ賞を獲ったのが、ライト文芸大賞の時にご一緒していた百度ここ愛さんなんですよ。
おめでとうと悔しいがぶくぶくと沸き混ざってココアアート作れそうな勢いです。ここ愛だけに(本人不在で名前をネタにするド畜生)。

まあ、彼女も山形勢なんで。実質私も受賞したようなもんですかね!
(※こやつは落選のショックで錯乱しています)


アホな寝言はさておき。
真面目に考察すると、「泣きポイント」の作り方に失敗したのが敗因だと思います。
過去の諸々の寸評を見ていても、アルファポリスの編集部的には、ややセンシティブな題材の泣きモノが好きそうなんですよね。
たとえば「希死念慮」とか「障害」だとか。
例外として動物系ハートフルがありますが、あれも主人公の人間は社会に疲れていたりしますからね。内容的には「リセット症候群」に近いでしょうか。
おそらくここが、ライト文芸大賞にて『遺顔絵師』が奨励賞にも掠らず『聖夜のアンティフォナ』が受賞できなかった理由であり、
先ほど引き合いに出した百度ここ愛さんが、先日のほっこり・じんわり賞を逃して今回受賞に至った理由なのかなと。

…………いやぁどうすっかなあ。
苦手なんですよね、スーサイド系センシティブwww
私は前職時代、激務についていけずに心身を壊して、自◯未遂から鬱診断をされたという過去があります。
今では対処法を見つけたので、この通り皆さんもご存知の愉快な変人が出来上がったわけなんですが、
じゃあ希死念慮を抱いている人の気持ちがわかるんじゃないかというとそうではなくて。むしろあの頃にケリを付けられたのが逆効果だったりするんですよね。
何故なら希死念慮系に感情移入する人たちが味わいたいのは同情と共感であって、解決策じゃないからです。

余談ですが、私が吹っ切れたきっかけは、当時新しくできた某ショッピングモールに買い物に行った時、パジャマだったことです。ジャージやスウェットとかじゃなく、どう見てもパジャマのww
それに気付いたのは帰りの車に乗り込んだ時でした。同時に不思議に思いました。こんな格好をしていたのに、警備の方や他のお客様もいる中、少なくとも自分に聴こえるようなヒソヒソはなかったなと。
小売業に就いている今ならわかります。部活のユニフォームから始まり、ゴスロリとか、童貞を◯すセーターとか、バスローブみたいなナイトウェアでご来店されるお客様って結構多くて、そんなに気にならないんですよね。
ただ当時の私には衝撃で。
「なんだ、周りの人たちって別に私に関心ないじゃん」と、周囲の目だとか評価だとか、そういう呪縛から解放されたんです。

こうした経験やトライアンドエラーを重ねることで自分という輪郭にピントを合わせると、思ってたほどじゃないと楽になれる……のですが、
これをメンヘラ真っ只中の人に言っても仕方ないんですよね。私もそうでした。自分で気が付かないと意味がない。
つまり現状私がこうしたセンシティブな題材を扱うと、どうしても「お説教」が入ってしまうので、完全に水と油だったりするわけです。

さて困った……どうしましょうかね。


また、困ったといえば、掲題にありますもう一点。『求刑!』の撤退についてです。
ここ数日ずっと資料と格闘していたのですが、畳むことにしました。
期間の問題もありますが、何より私が未熟でしたね。
理由は大きく3点。
ひとつは、先日もジョサスケラで嘆いておりました時代考証です。
私が後宮モノを描けない理由に、その時代の知識がないというものがあるのですが……そこで気がつくべきでした。何故中世ヨーロッパなら書けると思ったのかwww
単純に令嬢が活躍するだけならどうにかなるのですが、代弁士(弁護士)というものを題材にすると、途端にハードルが上がります。
書き手の頭が悪いんじゃあ……

ふたつめは、ストーリー構造の需要ですね。
本作はヒロインがヒーローとともに弁護人席に座って戦う話です。『リーガル・ハイ』の小美門と真知子ちゃん、『逆転裁判』の成歩堂くんと真宵ちゃんのような構図ですね。
一般的なスパダリ系のようにヒーローが断罪してくれるわけでもなく、『RD令嬢』のエリカのように誰かを助けていく話というわけでもなく。自分の手で泥臭く戦わなければなりません。
やっちまいましたね。
この題材でやるならば、それこそ前述のエリカのように、前世が弁護士で〜という設定で、巷の事件に「ちょおっと待ったあ!!」と首を突っ込みに行くコミカルな流れにするべきでした。その過程でヒーローから「おもしれー女がいる」と目を付けられて、いつしか……という。
気づくのが遅すぎた……っ!!

最後みっつめの問題は、性癖の未達。そもそも私が復讐にあんまり興味がないことです。
今や婚約破棄には復讐・断罪がセットで、時期アニメの『最後にひとつ〜』もキービジュアルでヒロインに返り血がついているという凄惨さがありますよね。(元々はそういう着想での『求刑!』だったのですよ…失敗しましたが)

ただ私、過去のクズ男にかまけるくらいなら今のパートナーといちゃいちゃしたいというのが根底にありまして。正直、ざまあで得られる快感がよぐわがんにゃいんです。
手を下して嘲笑うのは、同じ穴の狢じゃないのと思っちゃう。

私の過去の著作でもっとも復讐に近い構図が『ムカサリ』の紲とシラベ(枝調)の戦いですが、アレも「倒してざまあみろ」ではなく、過去にケジメをつけるという意味合いが強いです。
だから枝調の墓を作ったし、第二部ではそれが楪の力となったわけですね。
こうしたバトルファンタジーでよくある「敗北した敵キャラが改心して強化&復帰」みたいなパターンに触れすぎたせいもあるかもしれません。曇らせと一緒で、その先があってこそと思ってしまうんですよね。

むずかしぃ……!まーじでむずかしい!!
復讐どうこうという意味では『戯言遣い』もそうなんじゃねえのとなりますが、こちらはナーロッパ舞台で書きやすいこともあり、いっそ習作に使おうかなと思っています。
つまり目下、ファンタジー小説大賞に向けた作品は『RD令嬢』のみと。
また今回は撤退としましたが、前述の反省点を踏まえて『求刑!』をリブートするかもしれません。カクヨムコン10とか。
その時は何卒よろしくお願いします。

コンテストに挑めば挑むほど自分の弱点が浮き彫りになって泣きたくなりますが……頑張ります。
ではではーノシ

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