昨年10~12月に放送された日本テレビ系連続ドラマの原作で、現在も雑誌「姉系プチコミック」(小学館)で連載中の人気作「セクシー田中さん」などで知られる漫画家の芦原妃名子(あしはら・ひなこ=本名・松本律子)さんが29日、栃木県内で死亡しているのが発見された。50歳。捜査関係者への取材で分かった。現場の状況から自殺とみられる。「セクシー田中さん」をめぐっては、芦原さんと担当脚本家、日本テレビの間で見解の相違があったとみられ、芦原さんと脚本家がともにSNSで事情を明かす事態となっていた。(デイリースポーツ)
いちマンガ好きとして、触れざるを得ないというか……。マンガがアニメ化・ドラマ化される際に、原作者の意図とは異なる解釈をされるというのはよくあることです。そして、それが消費者の不利益とならないケースもよくあるわけで(例えば、古い話ですが「うる星やつら」の旧アニメの中には、原作をしのぐ名作(迷作も)エピソードがいくつもあったり)、原作者の意図どおりでないドラマ化が「悪」とは言い切れない歯痒さがあります。
ただ、成功したケースを錦の御旗に掲げて、原作の改変はいつもやっていいんだ、これまでそうだったし、これからもそうだろうという思い込みが、出版社やテレビ局、ドラマ制作者にあったとしたら、非常に残念。原作者の意向は最大限尊重してほしい――と思いました。