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  • エッセイ・ノンフィクション

米国元大統領が有罪!

このニュースが飛び込んで来た時、我が家の主人(私の妻とも呼ばれている)が、拳を作ってYes!と叫んで喜んだ。しかし、この結果が、大統領選を大きく傾ける結果とはならないだろうと思う私は、このニュースばかりを何度も何度も聞かなくてはならないんだろうなと、うんざりした。

しかし、実際に収監されるとなると、面白い事になるだろうと期待している。刑務所に入っても、シークレットサービスは付いてくるのだろうから、別に普通の収監者と同じ対応ではないのが残念だ。

2016年に、ヒラリー・クリントンに対して、大統領の座を争っていた時、ヒラリーは法を犯したので、キャンペーン(選挙運動)中に刑務所に入れるべきだと叫び、彼のサポーター達は、「Lock her up!」と大合唱していた。今度は、逆の側(民主党)が同じチャントするのだろうか?

6件のコメント

  • 本当に驚きのニュースでした。
    それにしても、なぜトランプ氏は大統領に当選する可能性があるのか、非常に不思議でもあります。
    その理由を夫に聞いたのですが、納得はできなくて。
    奥様もお嫌いのようなのに、なぜという疑問が。おそらく、米国の二分化が、どうしようもないところに来ており、ふつふつとしたそうした怒りがトランプ氏が掬い取っているのでしょうね。
  • 雨 杜和(あめ とわ)様、

    私の近況を読んで、コメントいただきありがとうございます。

    >なぜトランプ氏は大統領に当選する可能性があるのか

    これは、今の米国で、白人が過半数をなくしつつあることが1番の原因だと私は思っています。私が初めて渡米してから、米国を一時期離れるまでの70年代から役20年間は、米国の白人過半数が長く続くと信じた国民が大多数だったと思います。そして、白人達は、たとえ貧しくてもある一定の権利を持っていました(それは方手というよりも社会的なものです)。いくら貧しくても、白人は、黒人の様に差別されないし、白人の子供は、親の職業がどんな職業であっても、親よりも恵まれた生活を期待できました。

    私が米国を離れていた間の10年間にこれが変わってしまったのです。(実は、90年代にその傾向は現れていたと思うのですが、まだ顕著にはならず、多くの米国民が気づいていなかったのだと思います。)帰国してみると、専業主婦はいなくなり、皆、共働きが当たり前の時代になっていました。女性の社会的地位が向上したのも理由の一つですが、ブルーカラーの労働者の賃金が低下したので、仕方なしに妻が働きに出て家計を助けているのも、その理由の一部でした。後者は、企業が中国へ生産を移したため、米国内での賃金の高い労働者の職が失われてしまったためでした。その他に、移民を多く受け入れることで、労働者の賃金を低く保つ政策も行われていました。これは、企業寄りと言われていた共和党だけでなく、民主党のクリントン政権も同じ様な政策を取りました。

    移民に関する法律が変わり、博士を持てば、誰でも永住権が得られる様にもなり、大学院は、外国人ばかりになりました。米国の大学の授業料が高騰してしまい、米国人学部生は、卒業後、奨学金返済に追われてしまい、大学院へ進む余裕がなくなりました。経済的に余裕がない家庭の子供達は、大学への進学を諦めてしまう者も少なくはない状態です。しかし、一部の米国人達(主にホワイトカラーの職)は、まさに、生産を中国へ追いやったたりしたため、彼らの収入は増えています。おかげで、高い授業料の名門私立大学を子供を楽に送れるのです。そして、その子供達は、供給取りとなり、結局、金持ちの角も鹿金持ちなれない様な社会になってしまいました。日本も少し似た傾向だと言われている様ですね。例えば、東大生の親は1000万以上の年収のケースが多いとか。米国はもっとひどい状態なのです。

    そこで、この二つの点から、エリート達とエリート社会(彼が運営する会社)に対する不満と、黒人やラテン系に対する不満が、特にブルーカラーの白人の間で積み重なっているのです。それも、男性がこの怒りを一番感じています。大学を卒業していない白人男性がトランプ支持者の大半をなしています。逆に、大学を卒業した女性の間では、トランプはかなりの不人気なのです。

    米国民の代替4割が共和党支持で、4割が民主党支持です。選挙の結果を決めるのは、インでペンデントと言われる、どちらにも属さず、党には関係なく自分が好きな方に投票する国民が2割ほどいます。そして、最近の、米国のインフレで、この党派の米国民も、現政府に不満を持っています。それが、反対票としてトランプへ移る可能性があるのです。彼らは、世界的な政策とか、人種差別がどうのこうのなど興味はないのです。

    今回、もう一つ、大きな別れ目になる可能性があるのが妊娠中絶の法律についてなのですが、これはもう一つの要素と言われながら、現在はあまり取り上げられていません。隠れたアジェンダだと言われています。これは、「ロー対ウェイド」裁判で認められた中絶の権利を覆す判断を最高裁がしてしまい、トランプを支持する州では、中絶が禁止となっています。これについては、スイングステイトと言われる、選挙結果が民主党と共和党のどちらにでもいきそうな州では、トランプは不利なのですが、一生懸命挽回しようとしています。

    今のところ、経済ではトランプ、女性の権利では倍デンです。米国では経済が選挙結果に一番影響すると言われています。

    トランプがニューヨーク州で有罪となっても、大統領選には出られないという法律はないのだそうです。ニューヨークではいろいrとできないことも積もってくるでしょうが、州内の選挙に出られなくても、全国区はOKの様です。そして、当選して大統領になっても、州での恩赦はできないのだそうです。
  • 先生、ものすごく勉強になりました!ありがとうございます!
  • サバトラひろさん、

    これは私の私見ですが、似たような考えの人も多いと思います。

    実は、もう一つ、キリスト教副音派の影響も書いておくべきでしたが、話が更に長くなるので、控えました。
  • アメリカの文化は、まさに多様性の塊ですね。あれほど多くの裁判沙汰にもめげず、大統領選の舞台に立つ人物を見ると、その逞しさには驚かされます。
    日本では考えられない光景です。国会議事堂への暴動を扇動しただけで、政治の表舞台からは遠ざけられるでしょう。
    しかし、そんな中でも、私は新しい風を待ち望んでいます。若い世代の声が、政治の舞台で響く日は来るのでしょうか。他国のことを言う前に、我が国もまた、変革の時を迎えているのかもしれません。救世主が現れるのを待望しています。
  • 神崎 小太郎様、

    コメントありがとうございました。

    トランプ旋風は、今までとは違った政治家としての期待にあったと思いますが、今では、隠れていた白人ノンエリート階級の、特に男性の、欲求不満が爆発してしまった様に思えます。主人公のはずが、どんどんと少数民族に乗っ取られていることへの怒りでしょうか?
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