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死と乙女ー小説と映画ー

ホラータッチのミステリー「死と乙女」をほぼ毎日連載している。
むろんこれは、シューベルトの弦楽四重奏D810(リートではD531)にインスパイア―された小説なのだが、18世紀のロマン派の名曲だけに中野京子、赤川次郎、北島行徳などの多くの作家が同じ題名で小説を書いている。
海外ではアリエル・ドルフマンの戯曲が岩波文庫にある。
これを原作に映画化したのが、1994年制作ロマン・ポランスキー監督の「死と処女(しとおとめ)」(原題:Death and the Maiden)です。
原作も映画も未見なのでWIKIから引用。
主人公のポリーナ(̪シガーニー・ウィヴァ―)は反政府運動に参加して逮捕されてひどい拷問を受け、レイプされた。
レイプ犯はシューベルトの「死と処女」をかけてレイプしたと結末で判明し、彼女の復讐がはじまる。
ロマン・ポランスキーが、なぜこの小説(戯曲)を映画化しようとしたのか興味がある。
あとは、エゴン・シーレの28年という短い生涯を描いた、2016年制作の同じ題名の映画がある。
こちらは、シューベルトの楽曲よりも恋人ヴァリを描いた同題の絵にインスパイヤ―されたと思われる。
ナチスに疎まれ、恋人と別れ早死する彼の悲劇が詰まった絵と映画だ。
たしかに、「死と乙女」が彼の最期に現れる最大のテーマだ。

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