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思い川と泪橋

「うき旅の道になかるゝ思い川涙の袖や水のみなかみ」
道興准后が天明18年(1486年)思い川をおとずれたときの歌作と荒川区教育委員会が泪橋に立てた案内看板にある。
歌枕というのだろうが、貴人は旅した(旅をしたつもりで)名所の和歌を詠んだ。
あるいは、和歌に詠んだから名所になったのか。
古来和歌は貴人のたしなみだった。
天皇家は和歌文化の最大の守護者で、脈々とその伝統をつないできた。
日本の文化はことば(言霊)を大事にした。
「武士に二言はない」とサムライもいった。
政治家をはじめお役人の貴人(エリート)たちは伝統にならい、ことばを慈しみ、日々の思いを和歌で詠んで雅のこころを育んでほしい。

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