数百年後(ION本編の時代)には、「魔族差別かーそんな歴史があったんだー」的な、ほとんど忘れられて形骸化したものになっています。
と言っても名残は残っていて、
「合成肉まずい。どうにかしろ!」
「錠剤にしてみたよ!どう?」
「ぎゃああああまずいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
「じゃ、じゃあ粉薬で……」
「オブラートに包まないと吐きそうになるレベルだ……」
「何で吸血鬼が赤ワイン好きって偏見がまだあるんだよ!?俺はビール派だ!」
「そうだそうだ!狼人間だってベジタリアンがいるんだぞ!あと、狼人間にも犬猫アレルギーがいるんだが。アレルギーが怖くて変身できない」
「それも酷いよなあ、近頃の吸血鬼のトレンドだって日焼けすることなのにさ、俺達は青白くて当たり前、みたいなイメージあるよな」
「分かるー」
「ハロウィンだしお化けの格好して練り歩くかー」
「ハロウィンの起源って『異人の聖女』様が大昔に俺達を連れて練り歩いたのが始まりらしい。この前初めて知った」
「へー」
こんな感じです。平和ですね。