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くろてんゲーム化エッセイ‐48.進捗+世界包括神話‐韓国篇(4)

おつかれさまです!
 SLGシステムVBライク化ですが、SEさまにはまず最後(もしかしたら最後ではないかも)のスキル依頼。カブト割とか大○○陣とか、大雑把に20何個かのスキルの仕様をお伝えしましたが、現在遠蛮のお願いしたシステムの構築をはじめたところ、ということでこれはひとまず保留。まあ、システムが完成したらまたお願いしてみます。今回の依頼はそんなに大規模なシステム改造でもないので、見積もり数十万。大丈夫、まだ余裕あります。
 そしてナインテイルさまにもメールで「同人でVBライクなSRPGを制作中なのですが大丈夫ですか?」と問い合わせ。やはり一言言っておかないとあとあとトラブルになりかねませんからね。ただ、ここで駄目と言われると……非常に困ったことになってしまうのですが。ここで鋭鋒を挫かれると座礁してしまうわけで、是非この話は通らせていただきたい。

それでは、高句麗編になります。
高句麗の始祖、東明聖王は姓は高氏、名は朱蒙といいます。東扶余国の金蛙王の時代に卵から生まれたとされ、金蛙王がかくまった河伯の娘・柳花から生まれたと言われます。金両基氏の「韓国神話」にはそのあたり詳しく描いてありますが、冗長になるので割愛。とにかく韓国の儒教文化が色濃く、結婚に必要な礼儀とか、家門家格がどうとかそういう話が続きますが、結婚したわけではなく宮殿に連れてきて幽閉したとかそんな描写も。ともかく柳花を連れてきた金蛙王ですが、柳花は日の光を浴びて妊娠、巨大な卵を産みます。気色悪がって王に棄てられた卵ですが野獣たちもこれを食すことをせず、道に棄て直すと牛馬はこれを避け、野原に棄て直すと鳥が羽翼でこれを庇います。王はぶっ壊してやると卵を悪うとしましたが結局割れず、柳花が布でくるんで暖かいところに置くと、殻を破って一人の赤子が誕生しました。これが朱蒙です。

朱蒙は人品骨柄衆に優れ、7才になるとそれはひときわになり、手ずから作った弓矢の腕は百発百中で、扶余の俗語に弓の名手の異称を朱蒙と言うようになります。金蛙王の7人の息子はだれも朱蒙に及ばず、彼を追い落とすことばかり考えて父に進言しましたが、金蛙王は聞かず、朱蒙を馬飼いに任じました。狩りにはなららず同伴を命ぜられ、与えられる馬はやせ馬で矢は少なかったものの、彼が獲る獲物はすこぶる多かったそうです。

やがて、金蛙王の息子たちは大挙して朱蒙を殺そうと画策、朱蒙は南方に退去して国を作ろうとし、ここで名馬を見抜いて自分の愛馬として扶余国を去ります。このとき幽閉の母・柳花は朱蒙におまえの才覚があればどこへ行っても大丈夫だから、存分に働けと言い、別れました。朱蒙はいまの鴨緑江の東北から河を渡ろうとしましたが橋がなく、追っ手が迫る中「我は天帝の子、河伯の外孫。いま追っ手が迫る、どうすればよいか」と叫ぶや、魚と鼈が水中から浮き出て橋となり、朱蒙たちを通し終えるとまた水中に潜ったので追っ手は追撃することができなかったといいます。

毛屯谷に至った朱蒙は三人の男に会います。麻の服を着た男は再思、納の服を着た男は武骨、水藻の服を着た男は黙居と名乗りましたが、姓のことは一言も言わなかったので朱蒙はかれらに姓を与え、家来衆に加えました。やがて南下して卒本川周辺に到着した朱蒙はこのあたりの土地が肥て美しく、要害堅固なことからここに国を開くこととし、高句麗を建国しました、このとき朱蒙はまだ22才、新羅の赫居世の21(前37)年のことだったといいます。高句麗の隣には沸流国があり、その国王・松譲と朱蒙は何度となく干戈を交えてこれを圧し、また天帝の神統譜をもちだして自分の正当性を主張、軍事的にも政治的にも圧倒します。最後は朱蒙は天帝の心中である白鹿を捕らえて儀式にかけ、天帝を脅して大雨を降らせるとついに屈した松譲は国を挙げて降伏しました。

即位から19年、40才で昇天し、没。太子は竜山にその遺品を埋めて埋葬のかわりとしたということです。

 以上。次は百済の建国神話をやって、ほかにも細々した神話はあるのですけどもきりがなくなりますので、ひとまずそれで区切って次に移ろうと思います。順当に言えば日本神話なのですが、日本は最後に回してマヤ・アステカとかネイティブアメリカンとか、オセアニア神話やらアフリカ神話でも良いわけです。まだしばらくはかかりそう。それでは本日これにて。

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