くろてんゲーム版制作快調、ですがここに18禁画像とか張るわけにもいきませんので、ci-enさんのリンクを張ります。chapter1の瑞穂さん陵辱シーンと、もう一つの方は陵辱回避ルート。陵辱ルートの方はかなり遠慮なくえげつないので、閲覧なさる方は覚悟をお願いします。当然18禁。
https://ci-en.dlsite.com/creator/10392/article/553418あちらの記事にも書きましたが、当初陵辱回避ルートは想定すらしていませんでした。瑞穂さんは穢されてこそのちの克己で輝く、と思っていたので。ですが案外に陵辱回避を求む声が大きく、急遽搭載です。この先のシナリオ分岐がやっかいになること請け合いですが。
さておき。ひさびさに世界包括神話をやろうと思います。
が、順番としては中国。ここにひとつ問題があって、語弊があることを承知でいうと中国には神話がありません。実際には神話は存在するのですが、日本の「古事記」「日本書紀」のような体系立てられた神話書もなければギリシアの「イーリアス」「オデュッセイア」ような神話題材の戯曲があるわけでもなく、もう一ついうなら歴史があまりにも長すぎてその中で「神話」として存在したものが分解されたり散逸したりして、一見すると神話が存在しないように見えてしまうのです、こちらもやっかいなことに。
けれどもまあ、神話学徒として「知らんよ」というわけにもいきませんので中国一般的にかろうじて残っている神話の残滓を、ちょこちょこと書いていこうかと思います。
中国の神話というと三皇五帝から、といいたくなりますが、それより古い……というか宇宙の始まりまでさかのぼる巨大な存在として盤古という創世神がいます。
天地がいまだ分かれず、色も形もなく混沌であった頃。そこにあったのはただひたすらに広大な虚無の空間。その空間にたった一つ存在した卵があり、この「いつから存在したのかわからない」ほど昔から存在した宇宙卵から盤古は生まれます。
盤古は紛れもなく「神」というべき存在なのですが、その容姿の異形……首から上が鶏で、首から下が竜。しかも盆のように平らな頭と曲がった足(中国東陽方面の古い方言で、「古」は曲がった足の意)をもつ……ゆえに怪物とか化け物とか言われることも少なくありません。
永劫に等しい時間を経て誕生した盤古はすさまじい雄叫びを上げ、手足をふり回しました。この衝撃で世界は振動し、盤古の雄叫びのこだまが収まるまで7749日かかったとされます。その衝撃で、盤古が中にいた宇宙卵は外に流れ出しました。白身が上に上って「天」になり、黄身が下に下って「地」になりました。卵の殻のうち地に降り注いだ者は岩になり、天に吹き飛んだ者は星になります。破片のうち大きなもの二つは太陽と月になり、こうして天と地、昼と夜、太陽と月と星ができあがり、世界が開闢しました。
盤古は10万8000年生きて死にましたが、その死体は朽ちることがなく、堅い土塊になって仙境・崑崙山になりました。魂は雷公になったと言われます。
今日のところはひとまずこれだけで。次回は仙境といえば、ということで西王母の話をやろうと思います。そのあと伏羲と女禍、神農炎帝、そして黄帝とつなげていけば一応、話になるかなと。では。