去る6月7日、岡村靖幸と斉藤和義のユニット・岡村和義のライヴに行ってきました。
上手から斉藤和義ことせっちゃん、下手から岡村靖幸こと岡村ちゃんが現れステージ中央で握手するCOMPLEXのパロディー(通称COMPLEX握手w)で始まったライヴ、〝才能ある者どうしの邂逅は単なる足し算ではなく掛け算になる〟という表現がまさにぴったりな内容でした。
オーディエンスを自在に煽り沸かせる岡村ちゃんの圧倒的パフォーマンスに、せっちゃんの数多の感情を刺激し揺さぶる〝ヤバい〟ギターと、〝音楽の猛獣〟(©️リリー・フランキー)っぷりをたっぷり堪能させてくれた、素晴らしくも楽しい一夜でした。これっきりで終わるなんて本当にもったいない。定期的に続けてほしいですね。
あと、これは個人的に思ったことなんですが、俺が好きなNINE INCH NAILSのトレント・レズナーがアッティカス・ロス、PIGのレイモンド・ワッツがジム・デイヴィスと、ソロ・プロジェクト的に活動していたミュージシャンが50代を過ぎてから新たに〝相棒〟を迎えいれていて、この岡村和義にもそれと似たような印象を受けたんですね。〝他者性の受容〟というか。「歳のせいか、違いをそれもまた面白いと受けいれられるようになった」みたいなニュアンスなことを、岡村ちゃんもインタヴューで語っていたし。そしてそれは、とても良いことなのではないか、と。
まぁ、実際のところはわかりませんが、岡村靖幸と斉藤和義、お互いに表現の幅が広がった――これは間違いないのではないでしょうか。
それはそうと「少女X」「アップルパイ」の音源化っていつ? てか、フルアルバム出してよぉ。