`80年代前半、仙台で実際に起こった、クロロホルムで若い女性を眠らせレイプするという事件をモチーフにした映画。
職場や家庭で生じる鬱屈や軋轢、平凡な日常への反発を、レイプという犯罪行為でしか解消できなかった本作の主人公像に、現代社会の抱える諸問題の歪さが感じられる……などと賢しらなことも書こうと思えば書けるが、そんなことより共演女優の中村れい子の美しさを、ただただ堪能するだけでいい気もする。
勿論、主演の内田裕也の、映画の前半、今にも何かをやらかしそうな、まだ犯罪を犯していないのにすでにアブない目つきが、これまた実にいい。
中村れい子の告訴取下げで晴れて自由の身(?)になった内田裕也が、画面から観客に向かって〝あっかんべー〟をするラストは、〝俺はやりたいことやったぜ。で、お前らはどうなんだい?〟と語りかけているようで多分に挑発的。