• ホラー

半村良「亜空間要塞の逆襲」読了~♪

 主人公が半村良自身であり、彼の元へ「亜空間要塞」の登場キャラクターにあたる人物らが現れるというメタ的な展開だからか、前作よりも本作の方が面白く感じた。加えて、エッセイ風な語りくちが虚実の境を曖昧にさせ、作中の言葉を借りれば〝ケツまくり状態〟になった時の伝法な言いまわしが、作家デビュー前に様々な職業を経験したという半村の半生を思わせて、これまた魅力的だった。
 前作同様、平井和正の名前が出てきて嬉しい(南山宏の名前も!)。そーいえば昔、平井和正と南山宏の前にも「俺はアダルト犬神明だ」と名乗る人物が現れたって話があったなぁ。ま、あれは結局、いわゆるプラクティカル・ジョークってヤツだったんだろうなぁ。

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