• ホラー

牧原勝志 編 『新編 怪奇幻想の文学 2 吸血鬼』読了~♪

 吸血鬼に強い思いいれはないのだけれど、〝吸血鬼になりたい〟という夢に憑かれた少年の物語、マシスン「血の末裔」は面白く読めた。
 少年には除け者の悲哀も感傷もなく、ただただ徹頭徹尾、〝異物〟としてあり続ける。そのドライな描写に、つい最近読んだ結城昌治の「孤独なカラス」(1977)を思いだした。

 しかし、ヴァクスマン「謎の男」に登場する、黄金の機械仕掛けの腕をもつ騎士ヴォイスワフは魅力的だなぁ。脇キャラにしとくのが勿体ない。

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