• ホラー

東雅夫 編『平成怪奇小説傑作集2』読了~♪

 最も印象深かったのは朱川湊人「トカビの夜」。朝鮮人の子供と触れあった少年期の回想録。その親しくなった契機が怪獣というのが同作家の「ウルトラマンメビウス」の脚本仕事やその小説版を想起させた。全編ノスタルジックな雰囲気だが、その向こうには差別問題がわだかまり、一筋縄ではいかない感じが良かった。
 牧野修「グノーシス心中」の同性版ナチュラル・ボーン・キラーズみたいなアナーキーさ、津原泰水「水牛群」に登場する怪奇作家・伯爵がなんだか脳内で勝手に京極夏彦の姿に変換されてw、これまた面白かった。

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