• ホラー

北上次郎 他 編 『日本ハードボイルド全集1 生島治郎』読了~♪

 表題作で長編第2作めでもある「死者だけが血を流す」が私立探偵もの等のよくある海外のお仕着せではなく、(元ヤクザとはいえ)政治家の秘書を主役に据え地方選挙の泥臭い暗部を題材に選んだのは、日本独自のハードボイルドを確立しようという意気込みの表れだったのだろうか。
 巻末の「浪漫渡世」は生島治郎の早川書房での編集者時代を元にしたもの。ハードボイルドではないが、登場する作家や編集者のひと癖ふた癖ぶりが面白い。

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