『ムカつくあいつがあこがれのあの人で』は、現在One More Stories…に読み切りショートショートのようなものを書き足しながら、全体の改稿を進めています。
物語の構成自体は初稿から変わりません。
しかし、当初ラブコメとして書きはじめた本作は、第1章美優の後半から、ヒロインの過去体験による心の闇に深く切り込む内容に変わっていきました。
これにより「コメディ」ではなくなり、さらにいえば「恋愛」小説とも言い切れない物語となりました。
舵取りをどこに寄せるかと考えたとき、色々理由はあるものの、最終的には作者が絶望と再生を描きたかったので、ヒューマンドラマとしての青春小説にしていくことに決めました。
昨日からback numberさんの『水平線』を何回もリピって聴きながら改稿を進めたりしています、はい。
とはいえ、先述の通り物語の構成自体はほとんど変えておらず、むしろ青春小説として捉え直すことで、細かな腑に落ちなかった部分がすんなり修正方針を立てられました。
その結果として、各話単位で見ると内容が大きく変わる箇所があり、それが【改定版】をサブタイトルに附した各話になります。
「エピソード追加」は、もともとなかった場面やシーンを追加したもの、「加筆」は、エピソード自体は変わらないがそれについての描写を大幅に加筆したもの、そして【改定版】のみの無印は、内容の一部ないし全体を大幅に書き直したものとなります。
この分類に漏れるものもありますが、そちらは近況ノートでフォローを入れつつ、サブタイトルの【】内に個別で修正内容について記載しています。
今後の修正について、物語の冒頭と末尾はだいぶ整いましたが、第2章のぞみの前半部分にもう少し手を入れる余地があるかもしれない、と思っています。
日本語を始め細かな手直しは全体的に進めています。
大きな修正含め、「いったん改稿はここまで!」と自分の中で決着がついたら、近況ノートに一筆する予定です。
それまでは、「連載中」のステータスとし、改稿と並行させてOne More Stories…を執筆していきたいと思います。
こちらで物語の裏側(主人公以外の視点)を描くことで、本編について思い付くことも多くありますからね。