猫海士ゲル

俺、屋久月翔太（やくつきしょうた）の母親は世界的に有名な物理学博士らしい。 それを知ったのは幼少期だ。小学校の入学式に家族以外の知らない大人がカメラ片手に俺の写真を取りまくる。オ…

日本でのんきにモラトリアムを謳歌していた女子高生「安西詩乃」は謎の爆撃により異世界へ転移してしまう。 病院で目を覚ました詩乃だが、そこはテレビの旅番組で良く見るイギリスによく似…

元自衛官、エロゲーに染まる！ 秋葉原が世界的電脳都市だった時代。ＮＥCのＰＣ-９８と富士通のＦＭタウンズとシャープのＸ68000の三大ＰＣが熾烈な「えろ」ウォーズを繰り広げていた…

視力が悪くて眼鏡は欠かせません。だから僕は常日頃から薄いレンズを通して世界を見ています。ゴミゴミした、ギラギラした、猥雑で爛れた世界のなかで毎日を生きています。 残業続きで草臥れ…

このお話は「言霊を紡ぐミーディアム」で描かれた世界の一節です。 https://kakuyomu.jp/works/16816927860141773578 刻は大正。帝都女学…

見た目はちっちゃい女の子だがエイミは史上最年少の大学教授。そして古生物博士でもある。彼女は「恐竜には羽毛が生えていた」と主張した。僕にとって──ましてや恐竜の王たるティラノサウル…

とある小さなパソコンショップ。パーツが豊富に揃うその店に通い続けた理由。 むろん自作ＰＣをつくるのが趣味の俺にとっては大型店なんかより魅力的だ。 けれどその店にはもうひとつ、俺の…

駆け出しジャーナリストの俺はロボット製造の最大手キャンベル・サイエンス・カンパニーでの取材に成功した。しかも製造部門の統括でもある相沢教授へ独占インタビューだ。 はたして最先端の…

これは実話である。 二重スリット実験で示された事象に類する現象が我が家の『二槽式洗濯機』で日々起こっている。 僕はこの洗濯機がとてつもなく愛おしい。 何故ならば……

僕……売れない小説家 妻……人気漫画家 ふたりは「家を買おう」と住宅展示場へと出向く。そこで見つけた他とは違う異形の建物。 「まるで北限に住むエスキモーの家だな」 雪と氷で造ら…

女子高を抜け出し足繁く通うのは市営の図書館。そこにはゴシック＆ロリータがいた。 彼女がどうやら『ガチ』な小説家先生だと知ったのはしばらく経ってからだ。ここの司書が色紙にサインを貰…

時代は昭和。舞台は海上自衛隊の大型補給艦。 筆者がその青春期に実際に体験したエピソードをもとに小説として面白おかしく構成した群像喜劇です。 物語は、訓練海域への出航という緊張感…

文久の時代、日本は鎖国政策によって平和な日々を享受していた。しかし、突如現れた異国の巨大な蒸気船団、巨大な大砲を擁するアメリカ海軍が江戸湾に侵入した。提督マシュー・ペリーは合衆国…

ある日突然現れた異世界のメイドから「あなたは我が帝国の皇子です」と宣告された高校生の星野李生。 父親も母親も「実は自分たちはあなたの警護官だったのです」と言い出す始末。共和派によ…

logline: 異世界へ転移した普通の女子高生シノは「人類の敵！」から尊厳と明日の食費を獲得するため今日も戦車に搭乗する。 story: 何の変哲もない日常をすごしていた女子…

logline: 美月は尊敬する弘子さまに挑戦し、勝利を収めるため、命運を賭けた囲碁対局に臨む！ story: 歴史と格式のある女子校が舞台。 棋院からスカウトを受けるほどの棋…

あらすじ： ＶＲ（ヴァーチャルリアリティ）のヘッドセットを被る。愛依（あい）の見慣れた部屋は、とたんに星々が点滅する宇宙空間に変身した。 半透明のコントローラーを手にしアクセス…

大正浪漫華やかなる帝都。しかし四年前に人々を地獄へ突き落とした「帝都大厄災」の傷跡はまだ残っていた。 三千大千世界とつながり悪霊が跋扈するに至った都で、人知れず戦う美少女陰陽師と…

「人工知能とクリエイターが出会い、革新的な小説が生まれた！ この小説は、異世界に召喚された主人公たちが、勇者たちと出会い、冒険を通じて力を合わせて敵と戦い、世界を守ることを決意す…

勝麟太郎ーやがて「海軍卿」と呼ばれるに至る少年剣士。猫又からお花ちゃんを……江戸を護れ！ 小栗剛太郎ーやがて「将軍の右腕」と呼ばれるに至る少年剣士。麟太郎のライバルにして盟友。 …

小説家を夢見ていた少年はやがて大人になり世界の縮図のなかで飼い慣らされていった。 サラリーマンを続けるほうが楽だと語る彼は果たして──

以前、ブログサイトのnoteに投稿したものを修正しました。 小説の描写方法──物語を文章で紡ぐ方が本能的に持っている表現方法は複数あると思います。作家は自分だけで考え、自分だけ…

ときは大正、舞台は華の都の帝都。 幼少期から「見える」令嬢、塚本美津江は「帝国の遺物」なる不可思議な力を持つ万年筆を河原で拾った。そのときから彼女は幼き美少女陰陽師として帝都を揺…

まあ、落ち着いて欲しい。 とりあえず「赤いきつね」と「緑のたぬき」でも食べながら、これから語られる残酷なまでの真実に耳を傾けてくれ。 いいかい、話すよ。 ……ところで君は「赤…

勇者となった俺はあまりに強すぎて悪魔軍の眷属を簡単に倒してしまうレベル。一方で超強力な魔法を操る美少女魔道士アリスをパーティに加えたまでは良かったのだが、こいつの魔法が常軌を逸す…

これは夢から覚めないまま歳を重ねた、とある独身女性が現代社会に翻弄されるながらも強く生きる姿を清々しく語るモノローグ。そして青春との別れのバラード。あるいは新しい出会いのロマンス…