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「転売ヤー小説」300PV。読者の皆様ありがとうございました!

「たった300PVでお礼かよ、大袈裟な!」というツッコミは重々承知の上で挨拶させて頂きます(汗)、ご通読まことにありがとうございました(苦笑)。と言うのも、この小説はもともと話数が少ないうえに、マイナージャンルである現代ドラマなので、1000PVを達成するのはかなり先の話と予想されますので、この区切りで一旦ご挨拶させて頂こうと思います。「せどり研究」「転売ヤー研究」の書物としてはかなり本格的であると自負しております。執筆前に執拗に調査したのをよく覚えています。実際、蔵書を処分したときにお世話になった古本屋さんから業界の裏情報について詳細に教えて頂きました。Amazonのモノレート禁止がツイッター(当時)のトレンドランキングの首位になった事件がこの小説を書くきっかけでした。せどりという言葉を知ったのもその時が初めてです。結局、モノレートの禁止はAmazonから不当な転売ヤーを退場させることに成功したのですが、転売行為自体は舞台をメルカリに変え、今も多くの購買者を苦しめています。しかし、もともと才覚のない転売ヤーの多くを廃業に追い込んだことは一定の成果があったと思います。私もAmazonで普通に市場原理に基づいた値段で商品を購入できてとても安心しています。今思えばあの時が異常だったのです。しかし裏を返せば、せどりバブルは、明らかな国力の低下による低賃金労働者の叫びだったのかもしれません。皮肉なことに、国民の生活水準は、今、もっとひどくなっていますが……。暴走させてしまった金融緩和の出口戦略とソフトランディングは、賃上げでも減税でも投資支援でもなく、成長産業の創造による外貨の獲得以外には無いと思っています。つまりアベノミクスが成し遂げられなかった3本目の失われた矢です。今、中国のバブルが弾けていますが、しかし中国はEV・電池・再生可能エネルギーなどの成長分野を持っているので、日本のように失われた30年に陥ることはないのではないかと予想しています。むしろ大変なのは日本の方で、今やすっかり中国のサプライチェーンになっている日本にとって、中国の景気減速は、中国への輸出に頼っている国内企業へ少なからず影響を与えることになるのではないかと心配しています。その時はもっと転売ヤーが増えるかもしれません。中田敦彦さんがご自身のYouTubeで「副業としてのせどり」を講義していましたが、この小説は「せどりの落とし穴」についても書いているので、これからせどりを始める方はぜひ御一読して頂きたいと思います。甘い汁はあるのですが、一瞬にして蒸発してしまうのです。ご注意してくださいと心より言いたいと思います。そして、この女性主人公が経験した「出来る人に仕事が集中する」不均衡労働が世の中から消えることを願うばかりです。実際に人間関係に嫌気がさしてせどりを始めた女性のYouTubeを多く見ました。魂の叫びだったのかもしれません。不器用にしか生きられない総ての人たちにこの小説を捧げたいと思います。長くなりました。また新作でお会いできる日まで。武田優菜

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