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あとがき:「失恋とイジメ」連載終了。ありがとうございました!、感謝!。

今回の作品は、高校生活3年間の困難な人間関係を乗り切ることにこだわって書きました。高校になると義務教育とは違って、人間関係が複雑になり、教師がサラリーマン化して、単位や進路など、生活が社会性を帯びて、初めて生き方の難しさを知ります。思えば私も高校生活はキツかったです。
そのキツさの核になるのがいじめです。そこで私が気掛かりだったことは、いじめ問題が、いじめる側、あるいは教育者側からしか語られていないということでした。つまり、イジメられる側のメンタルの保ち方がフォローされていない。だから、高校で実際にいじめられている子が、3年間なんとか生き抜こう、なんとか卒業まで耐え抜こう、そう思ってもらえる作品を書こうと思いました。だから、あくまでも一人称による主人公の心理にこだわり、いじめられる側が具体的にどう乗り越えるのか?、そこにこだわって描写しました。誰もが自分の主演舞台を持って生きていけるきっかけになれれば幸いです。前作の短編とは違い今作は中編です。すこし長いです。やはり私の物語構成は映画的な起承転結を踏襲するので、発端からいきなり盛り上がるようなことにはならず、クライマックスは後半にきます。そんな古風な構成に最後まで我慢づよくお付き合いして読了してくださった読者のみなさんには心より感謝申しあげます。

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