一昨日、カクヨムコン開幕と同時に特別審査員のメンバーが発表されました。僕が応募しているホラー部門のカクヨムプロ作家審査員は、どちらも前々回のカクヨムコンホラー部門の受賞者さんです(どちらもすごい作品だ)。審査員は近況ノートで審査員となったことをお知らせするよう言われているみたいで、みなさん近況ノートにコメントを出していました。こういう時に凝ったコメントを出すサービス精神のある人が、僕は好きです。小説家って読む人を楽しませる仕事ですから。
ただこのカクヨムコンの特別審査員って、かなり酷でしょう。
なぜなら、この「特別審査員賞」の効能が、「読者選考を無視して最終選考に上がれる」ことだからです。
つまり、今年のカクヨムコンは「置くだけお得」なんです。
他のコンテストに応募予定のない過去の完結作品なども、とりあえず放り込んでおけば確率は低いものの特別審査員賞に選ばれる可能性がある。読者選考で突破を狙う新作だけでなく、過去作もとりあえず置いて放置するという芸ができるようになりました。
つまり、カクヨムコンの応募作数が爆発するわけです。
数百、部門によっては数千の作品が襲ってくる。
そんな無数の作品の中から受賞作品を決めなければいけない審査員の方々は、大変すぎでしょう。よく受けたなと思いますよ。もし僕だったらリアルに普通に断りそう。数千作品のタイトルとキャッチコピーを眺めるだけでバタンキューしちゃいますよ。確か俳句コンテストの時の審査員の方も、倒れるかと思ったって言っていました。文字数の少ない俳句でですよ?
もちろん全部に目を通すわけではなく、いくつかの作品に目星をつけて読んでいくとは思いますが。
労力の他にも、こうやってバンと名前を出して審査するということは、いろいろ言われる可能性もあるわけです。普通小説の下読みって名前のない人(誰がやってるかわからない)がやると思いますし、審査員が選ぶ時も最終選考に残った作品から選ぶだけですよね。
ギャラいくらもらってるんだろ?(結局それが知りたいのかい!?)
たぶん割に合わない仕事だと思います。
だけどカクヨムに対する愛ゆえに、審査員の方々は仕事を引き受けてくださったわけです。尊敬しかないですね。