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大澤めぐみさん『スナップドラゴン』の感想です。

ここはカクヨム近況ノート。
カクヨムさんに関することを書くところなんだから、読んだ作品について書いても良いよね?
ということで、レビューとして出すには気が引ける、でも誰かに聞いてもらいたい、そんなノートです。


大澤めぐみさん『スナップドラゴン』
https://kakuyomu.jp/works/16816452221399813045



以下、ネタばれ注意。



刑法 第199条
人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。


殺人罪が成立するためには「殺意があったこと」が必要です。無かったら、210条の過失致死罪になります。未必の故意、とかいうメンドクサイハナシはさておいて。

このお話は199条の殺人罪の成立が争点の刑事訴訟の物語。
ところがどっこい。
法廷は犯罪成立を争うのではなく、要件の定義を争う場と化していくのです。

殺意とは。
人とは。
死とは。

……こんなの、法律よりも哲学の話じゃーん!
と笑えばいいのか泣けばいいのか、悩んでしまいました。

SFも多分に配慮されたミステリー。好きです。

好きですけど、最後の一文に続く文章を私は未だ考えられておりません。
読まれた他の皆様がどうされたか、が今とても気になっています。

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