しばし、筆を止めています。
次の章では、冥府と宗像、そして──その“外側”で、
書き換えが始まります。
Veilmaker。
それは、ひとつの名ではなく、連なる意志。
典録師（アーカイヴィスト）
写し手（リライト）
消滅者（ヴェイルナイト）
織師（パリンプセスト）
門番（ゲートキーパー）
傀儡（プロクシー）
名は記されても、意味は誰にも読めない。
理の裏で、音もなく動き出した糸たち。
そして、一心の計画が静かに始動する。
それは、赦しと拒絶の狭間で、
香の記憶を塗り替える“最初の一手”になるでしょう。
少し時間をいただきます。
世界の裏にある“香”を、確かに整えるために。
──月がまた満ちる夜、彼らの歩む道が交わるその時、あなたの記憶にも、ひとつの綻びが生まれます。
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