物語は今、深い静寂の中にあります。
紅は灯を抱き、蒼は影を編み、黒は沈黙し、白は刃を研ぐ──そのすべてが、まだ見ぬ瞬間のために息を潜めています。
ここからは長く温めてきた物語の転換点から一つ目のクライマックスへ。
45話までに散りばめた伏線が、静かに形を成し始めています。
書き進めるたびに、私自身も「あの場面はこのためだったのか」と驚くほど。
制作には時間をいただきますが、それは物語を軽くしないため。
あなたの「待ってる」という灯を胸に、最後まで丁寧に紡ぎます。
どうか、この静けさの先にある嵐を、一緒に迎えてください。
