こんにちは、白猫なおです。いつも応援ありがとうございます。特にレビュー下さった方、この場にてお礼申し上げます。有難うございます。(=^・^=)
悪役令嬢推しを愛でるからSSを贈らせていただきます。
お時間ある方は読んで頂けると有難いです。
今後もどうぞよろしくお願い致します。m(__)m
【悪役令嬢推しを愛でる イネスSS】
彼女の名はカメリア・スピネル。
僕が今一番気になる女の子だ。
カメリアの不思議その一。
作曲の才能が凄い。
カメリアは僕が想像できない様な曲を簡単に作り上げる。
この前は僕の曲『黄色い天使イネス』なんてタイトルの曲をプレゼントしてくれた。
「自分で弾けばいいのに」って僕が言ったら
「イネスが弾くから素晴らしいのよ」ってこっちが照れる様な事を平気で言ってきた。
カメリアが僕の為に作ってくれた曲。
それだけで僕は嬉しいのに
僕が奏でる音が一番好きだとカメリアは言ってくれる。
こんなにも僕をドキドキさせる女の子なんて今まで出会ったことも無い。
それにカメリアといるととても楽しい。
だって話が僕と合うからだ。
ドレスとか宝石とかそんな事じゃなくって、音楽や絵画、それに刺繡のデザインまでも、僕の趣味とカメリアの趣味はとても合う。
カメリアの不思議その二。
ジェイデンの絵を描くととても上手。
不思議なことにカメリアは自画像とか、スピネル侯爵様の絵を描くと普通だ。
その辺に居る子供たちとさほど変わらないぐらいのレベルになる。
だけどジェイデンの絵だけは違う。
カメリアにはジェイデンがきっとあの絵のようにキラキラと輝いて見えて居るんだろう。
それにパラパラ漫画って面白いもの迄教えてくれた。
カメリアの想像力は豊かだ。
僕は一生敵わないだろう。
それでもカメリアは僕の絵が、僕の作る色が好きだと言ってくれる。
だからそれに相応しい芸術家になろうと頑張れる。
父上からも最近の僕は変わった。
凄く良くなったと褒められる。
今までこんな風に父上に褒められる事なんて無かった。
カメリアと出会って僕は成長出来たんだって、そう気づいた。
カメリアの不思議その三。
強い。
この国一の高位の令嬢なのに、カメリアはとても強い。
それは力だけじゃなくって、心も強い。
剣術大会に誘われて僕は驚いた。
まさかカメリアがあそこまで強いだなんて知らなかったから。
それも剣を振るう様が途轍もなく美しかった。
あの子を描きたい!
そう思って試合中、息を忘れるほど見入ってしまった。
父上までも目を輝かせてカメリアを見ていた。
こんなにも魅力的な女の子とはもう二度と出会えないかもしれない。
そう思うと彼女のすべてが欲しくなった。
剣術大会終了後、カメリアに約束通り花束を贈った。
カメリアに夢中だと意味を込めて6本のバラを贈ると、カメリアはジェイデンに向ける様な笑みを僕に初めて向けてくれた。
「イネス、有難う。大切にするわ」
その微笑みを見られただけで、僕は幸せだ。
君の傍に居られるのなら僕は一生友人だって構わない。
だからどうかその笑顔をずっと僕に向けて欲しい。
カメリア・スピネル。
僕の大切な女の子。