こんばんは、白猫なおです。(=^・^=)
週末恒例の短編小説を投稿させて頂きます。今回のお題は【聖女様は忙しい】です。お時間ある方はちょっこし覗いていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
【エピローグSS】
「あんた、ヴィオラを教会に連れて行きたいんだけど」
「はあ? なんでだよ、めんどくせーな!」
「ヴィオラはとっくに8歳になってるから魔力の測定に来いって何度も言われてるんだよ、いい加減気まずくってさ、親同伴が義務らしいからね」
「たくっ、どうせヴィオラに何かの才能があるわけじゃないんだ、ほっといてくれればいいのによー」
「でも聖女の素質があるとあたしたちに金が入るらしいよ」
「ハハハハッ、マジかよ、じゃあ、明日にでも行くか。よう、ヴィオラ、お前でも役に立つかもしれねーってよ」
私はヴィオラ、八歳です。
両親に連れられて今日初めて教会へ来ました。
教会は天井がとても高くてキラキラしていて、綺麗な白いお洋服を着た人が沢山いました。
お父さんとお母さんは教会に居る間は普段よりもずっと優しくって、私を叩くことは有りませんでした。
だからこのままずっとこの教会に居られたらいいなって思っていたら、その夢が本当に叶うことになったのです。
「聖女候補の少女が現れたぞ! その名はヴィオラ!」
私はその日から教会で暮らすことになりました。
両親は私が聖女候補になった事を喜んでくれて、その後二度と会う事は有りませんでした。
これから私には教会で聖女見習いとして働く忙しい毎日が待っています。
だけど……不思議とワクワクしていますし、頑張りたいとも思っています。
いつか必ず聖女様になりたいと私は思っているのです。