こんばんは、白猫なおです。皆様いかがお過ごしでしょうか?
週末恒例になっております短編小説、投稿させて頂きます。今回は伯爵令嬢のお話です。お時間ある方は見て頂けると嬉しいです。(=^・^=)
【エピローグSS】
私のお姉様は素晴らしい人です。
小さな頃から私と弟の事をとても可愛がって下さいました。
おやつも絵本もお姉様が手作りして下さって、私と弟はお姉様に育てて頂いたと言っても過言ではありません。
それにお姉様はとてもお優しいのです。
近くの孤児院へ行っては、色々と教えて上げているようなのです。
私はお姉様ほどの知識も無いため、まだ孤児院へは行った事が有りません。
いつかお姉様のような自信を持てたら私も行ってみたいと思っております。
そしてお姉様はとても美しいです。
お姉様目当てに近づいてくる男性は、弟と阻止しております。
子供だけのお茶会へ呼ばれれば、二人で鉄壁の防御でお姉様を守っています。
お姉様に相応しい方が現れるまで、悪い虫が付かないようにする事が、私たち兄弟の目標なのです。
でも……
完璧なお姉様だけど……
お姉様はふとした時に悲し気な表情を浮かべます。
きっと私や弟には話せない事なのでしょう。
いつかお姉様の秘密を話せるような素敵な相手が現れたならば、きっと私と弟は心からお祝いできるでしょう。
その日が来るまでは、私がお姉様の王子様になるのです。
だからどうか神様……お姉様に素敵な王子様を下さいませ。