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第七章終了です。

おはようございます。白猫なおです。いつも温かい応援ありがとうございます。(=^・^=)

第八章入りました。もう暫くは三話投稿です。お付き合いください。
日頃の感謝を込めましてSS送ります。

ココの見回り。

 ココは今日もディープウッズの森の中、見回りという名のお散歩に来ていた。

(ココ オニク スキ キョウモ サガス)

 ココの楽しみはマトヴィルに魔獣をお土産で持って帰ることだ。

 マトヴィルはどんな魔獣も美味しく料理してくれる。ココは今日も美味しいお肉を求め、森の中を自分の糸を使い縦横無尽に動き回っていた。

 すると少し先に何かの集団を見つけた。

 ココは早速そこへ向かう。

 既に気持はルンルンだ。

 ココが到着したところには予想通り牛型魔獣のヴィリマークがいた。

 ココは隠蔽魔法を使いそっと近づいた。

(キョウ ヤキニク ココ タベル)

 以前ココの主であるララが作ってくれた ”焼肉のたれ” で食べたヴィリマークはとっても美味しかった。ココは今日はマトヴィルに絶対に焼肉にして貰おうと心に決めた!

 一番体ががっしりとした雄のヴィリマークをココの糸で縛り上げ、生け捕りにした。

 他のヴィリマークは逃げていったがココは追いかけることはしない、全ての生き物を捕まえてはダメだと知っているからだ。

 ココは自分よりも大きなヴィリマークを抱えると自分の体に乗せた。

 ココはセオとの修行の成果で身体強化が出来る、そんな事ができる魔獣はココしかいない事を皆は知らない、勿論ココもだ。

 ディープウッズ家で暮らすうちにココも普通の魔獣とは違う ”規格外” の生き物になっているのだった。

 屋敷に着くと早速マトヴィルの所へと向かった。

 今日は ”焼肉” そうお願いする為だ。

(マト オミヤゲ ウシ ウマイ)
「おう、ココ、今日も獲物を捕まえてきたのか? おお? なんだまだ生きてるじゃねーか」
(ココ ヤキニク タベル ウシ ウマイ)
「そうか、焼肉が食いたかったのか、良し分かった任せとけ!」
(マト スキ ウシ スキ)

 マトヴィルはココに ”好き” と言われてガハハハッ! と笑って喜ぶと、一番美味しいところをくれると約束してくれた。牛と同列などとは気にしない。

 ココはぴょんぴょんと飛んで喜んだ。大きくなり始めたココはヴィリマーク一頭を一人で食べることができるくらいの食欲がある。自分で捕まえたご飯をお腹いっぱい食べるのが今の一番のお気に入りなのだ。

 ご飯の時間までココは姉弟である(ココがそう思っている)セオの所へと行くことにした。
 セオとの訓練に参加してお腹を空かせるためだ。
 ペコペコの方がご飯が美味しい事をココは知っているのだった。

(セオ クンレン スル ココ アルジ マモル)
「うん、ココ、ララの事を一緒に守ろうね」

 ココは今日も充実した食生活を送り、満足した一日を過ごしたのだった。

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