こんにちは。筆者です。
「魔物の森のハイジ・IF ルート」に☆レビューをいただきました!
ありがとうございます!
いっときは「消しちゃおうかな」とまで思った IF ルートですが、新説を読んで「あんまりだよ」と思った方への救済ルートとして、残しておいてよかったです。
ありがとうございます。
ぼくの体の半分は皆様への感謝でできています。
これからもハイジとリンをよろしくお願いいたします。
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ところで、皆さまは自分が書いた小説が「無意識に模倣したものだった」という経験はおありでしょうか。
ぼくは「これはいける」と自信を持って書いた一文が、過去に読んだ作品に酷似していることに気づいてショックを受けたことがあります。
本筋に関係のないたった一行のセリフだったのですが、過去に読んだ作品にまったく同じセリフが出ていたのです。
その小説を書いたのは、その作品を読んだ後、つまり「たまたま似ていた」のではなく、言い訳の余地もなく模倣です。
「思いついた」と思いこんでいただけで、じつは「思い出し」ていたわけです。
誰かに指摘されたわけではないのですが(そもそも気づかれてもいないと思います)、その作品はすぐに取り下げ、それからずっとお蔵入りです。
もし気づくことなく放置していたら、と思うとゾッします。
この出来事はぼくに大きな恐怖を植えつけました。
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そのことがあってから、たまに「いま書いているこの表現はどうやって思いついたものなのだろう?」と疑問に思うことが増えました。
忘れているだけで、実は他の作品で読んだことが脳に残っていて、知らず知らずのうちに模倣しているんじゃないか――そう考えると、怖くて筆が止まります。
これの厄介なところは、検証が不可能なことです。
例えばその一文を検索したら元の文章が出てくるとか、あらすじを AI に相談したら「この話に似てますね」と答えてくれるとか、今のところそういうことはないわけです。
じゃあ、この文章は本当に自分で書いたと言えるのだろうか。
そもそも、いろんな小説の影響を受けて今の自分の作風があるわけですが、影響を受けるのと、同じような表現を使ってしまうのでは、意味が全然違うと思うのです。
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なぜこんな話をしているかというと、いま執筆中の小説を校正中、一箇所「これ、ひょっとしたらどこかの小説で読んだ表現なんじゃないか?」という疑いのある一文を発見したからです。
そこだけ書き換えるかもしれませんが、うまく書けたと(自分では)思っている部分なので、ちょっと惜しいです。
とはいえ、模倣者になるのは嫌ですので、「疑わしきは罰する」ルールで校正するしかないでしょう。
みなさんはこの恐怖とどう向き合っているんでしょうか。
それとも「これは絶対に100%自分が思いついたものだ」という確信があって書いておられるならすごいです。