漫画家を主人公とした傑作漫画『吼えろペン』に、「熱血漫画を描いていた熱血青年(主人公の弟子)の言動が突然女の子っぽくなって周りがビビる」→「実は、新たな分野への挑戦でラブコメ漫画を描いていて、自分の作品の影響を自分で受けていた」というシーンがありましたが。
あるッ! 現実にこれは!
私もかわいい女の子キャラを考えてるとき、日常で「自分の思考がそのキャラの口調で行なわれていた」ことがあってビビりました。
まさに「自分の言葉が自分を作る」。
他に、ネット上で人を励ます機会が三回ほどあったのですが。結局のところ、どんなに言葉を尽くして励ましても。その言葉によってではなくて「言葉をかけられたことで得た、その人自身の言葉に拠って」「自ら立ち上がられた」のでした(二回はそう。一回は全く反応がなかったので不明)。
私も落ち込んでいましたが、皆さんにかけられた言葉によって「自らの論」を明確化することができました! ありがとうございます!
……というか今回落ち込んでいたのも、
無理をしていた反動が来る&自作に悩む→ちょうどそのときナチスドイツ関連の小説を読み、当然出てくる悲しい描写にダメージを受ける→あっ! ちょうどいいから落ち込みついでに、2年ぐらい前にやったナチスドイツ関連の名作ゲームをレビューしようぜ! →重い作品を重い言葉でレビューし、自分でダメージを受ける
……という負のコンボを自分で自分に叩き込んでKOしたのです。
つまり、自分で自分に勝った……ってコト!? (ものは言いよう)
でも『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』のレビューは「ヤバい奴がヤバい愛情を抱えてヤバいゲームをやった感」を的確に伝えることのできる、計算どおりの非常にシステマティックな論になったと自負しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330653014572251 ……いや、ゲームの良さを伝えろよ。
いやしかし、
「落ち込んだときにしか書けないレビューを書けて」
「今後落ち込んだときの対処法――私より落ち込んだ奴を見つけて励まそうぜ! そうすることで自分の言葉で自分を励ませられるぜ! ――を得ることができた」、
超絶有意義な落ち込み期間でございました。
励ましていただき本当に助かりました!
そして転んでもタダでは起きない私……やはり秀才か……(少し謙虚になった)。