最初に書いたときから数えればおそらく5年ほどになる小説が、おそらく今月には完結する。そのせいでひどく混乱している。終わってしまうのが心残りだから、とかではない。どう終えたらいいのか分からない、のでもない。
ラストの展開は以前から決まっているし、そのとおりに書く。私はそれで大団円、だと信じてきたが。
――登場人物にとっては、そうではないのかも知れない。あまりにも残酷なことを、彼らに強いているのかも知れない。
書くことはほとんど変えていないし、書きたいテーマを十全に描く内容になると考えている。
それでも、登場人物が混乱しているのと全く同じく、私自身が混乱している。
比喩ではなく実際半泣きで考えて、半泣きで書いている。
今公開しているのは六ノ巻33話かその辺で、今書いてるのは六ノ巻48話。同巻60話にはいかず完結するはず。
まったく、すべて予定どおりかつ何もかも混乱している。