お疲れ様です。
ちょこっと書いては消しを続けています近況です。
そして今回は唯一1人称では出来ないと思われる描写が入りましたので、
ここで全文公開します。
主人公と朱先輩そして母親の電話内容(主人公からは朱先輩と母親の会話内容は分からない)
その中身です(多分三人称でもダメな気はしますけれどね)
※()内が一人称では分かり得ない部分(会話)です。
―――――――――「通話」全文――――――――――母入り―――――――――
(『愛美大丈夫? 一人で泣いてない?』)
『大丈夫だって。ちゃんと話も聞いてもらってるし、昨日お母さんも聞いてくれたじゃない』
(『それなら良いけど、お母さんは愛美の事応援するし、信用もするけど自棄にだけはなったらダメよ。愛美が後悔するような事だけは駄目よ』)
どんな話をしてるのか、愛さんが嬉しそうに照れながらわたしの前で親子の会話をしてる。
『分かってるって。だから今から替わるけれど変な事だけは言わないでよ』
その嬉しそうな表情のまま、わたしに携帯を渡してくれる愛さん。
―――――――――――「通話」全文・ここまで:母入り―――――――――――
そしてもう一つ。主人公・朱先輩・優珠希ちゃん こちらの通話内容です。
――――― 以下妹さんとの電話:全文 ―― ※本文掲載時削除 ――――――
※ 朱先輩の地の文は、優珠希の電話口の会話は全て切り落として、思考する事。(一人称ルール)
『……もしもし』
(『……愛美先輩?』)
『うん。そうだけれど、今更どうしたの?』
愛さんの言い方に切なくなるんだよ。
(『ごめんなさいっ! 昨日の夜やっとお兄ちゃんから全部聞いたの』)
『嘘つきっ! 優珠希ちゃん、これ以上は隠し事は無いって言ってたじゃないっ!』
憎き妹さんからの電話だったんだよ。
それよりも愛さん自身が空木くんの事が大好きなのに、過去のことにしようとしてるのがすごく気になるんだよ。
(『わたしも本当に知らなかったのよ。だからお兄ちゃんに一杯文句ゆった。せっかく愛美先輩と友達になれたのにって。どうしてわたしの友達にそんなに酷い事が出来るのって。自分の彼女にそんなに酷い事が出来るのって』)
『……優珠希ちゃんのそれは……嘘泣き?』
(『違う! 愛美先輩と友達になれて、愛美先輩が友達だってゆってくれて、佳奈の事も助けてくれて本当に感謝してた』)
『私。もう何を信じたら良いのか分からないの。信じたいけれど信じられないの。それに言葉だけなら誰でも何でも言えるって言ったのは優珠希ちゃんだったじゃない』
相手の憎き妹さんも泣いてるみたいだし、愛さんもまた涙を流してしまってる。
『私、ちゃんと優珠希ちゃんの言う通り優希君と話したのにこれだよ? 優希君が見せてくれた気遣いか何かはもう分らないけれど私、金曜日はボロボロだったよ』
やっぱりわたしの思った通り、全ては統括会のあった金曜日が全てだったんだよ。
(『わたしでは愛美先輩の気持ちは分からないかもしれないけど、わたし達から愛美先輩に謝りたいの。だから明日――』)
『わたし達って、優希君も一緒って事? それに明日って……今更謝ってどうなるの? 雪野さんに気移り――』
(『違う! それだけは本当にないのよ。お兄ちゃんは今でも愛美先輩の事が本当に好きなの。前よりもっと好きになってるの。だから明日中に何とかして謝りたいの!』)
明日愛さんが二人に会うって言うのなら、愛さんの一番の理解者、絶対の味方として空木くんの話を包み隠さず全部聞きたいんだよ。
『私の事が好きって……どうしてそれを直接優希君が私に伝えてくれないの? それに雪野さんと、初めてだってしちゃったじゃないっ!』
やっぱり空木くんは愛さんの事がとっても好きなんだろうけど、それを憎き妹さんに言わせるようでは、わたしも全然これっぽっちも納得しないんだよ。その上、愛さんがさっき教えてくれた女の子の、特に初恋なら当たり前の事なんだけど、一番のわだかまりを白日にする。
(『言い訳はしない。だからこそ、明日わたしも一緒にお兄ちゃんと会って欲しい。お願いします……愛美先輩っ……』)
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愛さんの性格上。こうなると本当に断れない (臨床学外で話を展開する事!)
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『……』
何を考えてるのか、それとも妹さんの言葉に耳を傾けてるのか、電話中なのに激情をぶつけていたにもかかわらず、愛さんが電話口で黙る。
(『その時に気にいらなければ好きなだけお兄ちゃんを殴っても――』)
『私、好きな人に手を上げる事なんて出来ない』
(『じゃあ気が済むまでわたしを殴ってくれても良いから。わたし、このまま愛美先輩と縁が切れるのは嫌なのよぉ……』)
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僕のせいで愛美さんだけじゃなくて優珠にまで傷付けてごめん (102話) を愛ちゃんは思い出している事 ※思考線 ⇒人間線は127話以降で
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今がどんな状態で、何の話かは掴みにくいけど、愛さんが必死で何かをこらえてる事だけは分かる。
「……」
そして愛さんが何かを決めたのか、わたしの手を強く握り直して、
『明日。四人でなら。あと、優珠希ちゃん。明日、本当に顔の形が変わっても文句ないよね』
どういう話なのかはさっぱり分からないけど、愛さんが普段からは想像もつかないくらい物騒な事を口にする。
(『四人ってもう一人誰――』)
『それが嫌なら私も怖くて会えない』
(『分かったわ。それでわたし達と会ってくれるなら……ありがとう愛美先輩』)
『じゃあ、時間は明日にでも』
(『分かった』)
―――――― 以上妹さんとの電話:全文 ―― ※本文掲載時削除 ―――――
一人称の制限って、色々言われますが実際にはその描写や、仕草など五感をフルに使えば、そこまでできない事はないかと思います。
ただ、電話に関しては本来相手に聞こえるものでは無いため(オープン通話のぞく)、この場合のみ、一人称では表現・描写は不可だと思っています。
ですので、本文に掲載する事が出来ない以上(一人称・物語のルール)、こちらに掲載と言う事にしました。