2016年10月8日〜10月10日山行(中央部)北アルプス 今表記の理由は本文下層です

久しぶりの北アルプスです。
今回は笠ヶ岳周回コース(弓折岳〜抜戸岳〜笠ヶ岳)をとりました。
例により2泊3日です。

それでは1日目

穂高登山口(10:10)―(11:40)ワサビ平小屋(11:55)―(12:10)小池新道登山口(12:15)―(12:50)チチブ沢(12:55)―(13:20)イタドリヶ原(13:25)―(14:30)鏡平山荘

歩行時間
標準コースタイム 5時間30分
実歩行時間    4時間30分

天候 雨   微風(0〜2m/s)

この日は記録的な雨で視界は全くありませんでした。
ただし通過中の前線が寒冷前線でまだ通り過ぎていなかったので気温自体は暖かったです。
また天候自体が悪かったので鏡池から逆さ槍は見ることが出来ず、 次の機会(アルプス裏銀座・雲ノ平)に取っておくことにします。
途中の小池新道までは舗装されている道なので運動靴でも行けます。 ただし小池新道からは登山道になりますので必ず登山靴を装備してください。

続いて2日目です

鏡平山荘(9:00)―(9:30)弓折中段(9:35)―(10:00)弓折乗越(10:10)―(10:20)弓折岳(10:35)―(11:30)大ノマ岳(11:40)―(13:40)抜戸岳(13:50)―(14:00)笠新道分岐(14:10)―(14:35)抜戸岩(14:40)―(15:15)笠ヶ岳山荘

歩行時間
標準コースタイム 6時間20分
実歩行時間    6時間15分

天候 雨→曇り→晴れ  強風一時烈風(18〜30m/s)

2日目の朝前日からの雨のため下山の方は山小屋の方が登山道にて安全の担保がとれるまで 下山禁止。
上へ行く方も西鎌尾根ルートは強風のため禁止・双六方面は問題なし・笠ヶ岳方面 は中級者以上のみ許可。
こんな状態での2日目山行開始でした。
ただし、こちら方面も雨が小降りになるのを待って(午前9時以降でした)からの登山が望ましい とのことでした。
実際に歩行した感じですが、登山道自体はそこそこで問題はなかったのですが、曇り・霧一時雨の中、非常に強い風が吹き荒らしていたので、痩せ気味の尾根の前ではいったん風が収まるのを待ち、稜線上でも30m/s以上の風が吹けば無条件でいったん立ち止まりを繰り返していたため、コースタイム通りとなりました。
 また途中雲が切れ、槍の穂先が見えたりもしましたが、その5分後は雨が降ったりと風が強過ぎたため為、天候の変わり方も非常に早くとても疲れた山行になりました。
 ただし、最後の最後夕方の15:00時以降には雲が完全になくなり(標高を稼いだのも大きな要因でした)全天になりました。

また、この日は一日ずれましたが、りゅう座流星群と言う事で、山頂付近(2753m地点)から夜の23時頃より1時間弱ほど流星群観測をしました(したと言っても肉眼での確認だけですが)全く光もなく、星の数がすごかったのといくつか流れ星自体も流れたので、とても素晴らしい夜 になりました。
 天体自体も恐らくは6等星の明るさまでは十分に見えていたので、7等星まで見えているのでは? と言うぐらいに星の数が多かったのも、以前にオリオン流星群を見るために日程を合わせ た八ヶ岳での星空を彷彿とさせる夜空でした。

最後に3日目です
笠ヶ岳山荘(5:15)―(5:25)笠ヶ岳山頂(6:05)―(6:10)笠ヶ岳山荘(7:10)―(8:10)笠新道分岐(8:15)―(9:12)杓子平(9:20)―(10:30)標高1920m地点(10:35)―(11:36)笠新道登山口(11:45)―(12:50)穂高連峰登山口

歩行時間
標準コースタイム   6時間15分
実歩行時間       5時間40分 

天候 快晴(雲量0〜1)  無風〜微風

3日目は5:00に起き、そのまま山頂で日の出を見るためにそのまま山頂へ向かいます。
※この時の気温は0.5度でした。ただし、太陽もなくわずかな風、寝起きも相まってもう少し肌寒く 感じました。
この日は快晴で北アルプスの半分以上・遠くの富士山、去年歩破しました南アルプス北岳、 以前に登った八ヶ岳これから登ろうと目標を立てている槍からの穂高連峰・アルプス裏銀座 そのすべてを一望することが出来ました。

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今回ここに表記をしたのが、今年はコロナの影響で登山自粛を呼び掛けているにもかかわらず、実力以下の方の登山が大変目立つためです。
穂高連峰や登山に関してはラノベや一部アニメでも簡単に登れると勘違いするような表現、番組が目立っていますが、実際はそんなに甘いものじゃありません。自然の恐怖は本当にいつどこで襲ってくるかのかは分かりません!
痩せ尾根・岩稜稜線と言うのは、足場も少なく、高度も高いため、風化も相まって非常にもろく、滑りやすくなっています。
その上寒さもきついので、体の動きは認識以上に鈍ります。またさえぎるものの無い中での強風は、体力をも奪います。
なので穂高連峰(北アルプスの一部)を縦走・入山する際には必ずその技術と相談してください!!!
後は携帯ラジオだけで天気図を書けるか、明日の天候を自分で判断できるようにはしてください!!(山の天気は予報とは違う事は過半数です)

西穂から前穂・北穂・奥穂に向けて縦走をお考えの方は“最低限”南部八ヶ岳(権現岳~赤岳)の間をコースタイム以下(3:00以内)で単独歩破できるだけの技術はお持ちください。
 今年も年配の方の登山事故が多すぎます。
出来れば入山自体もお控えいただきたいと思います。
また、アニメ界でも気軽に登れる山と言う事で、放送やメディア展開がなされています。意図は分かりますが知識と技術は必ず必要です。熟練者が一人いてもそれは何の役にも立ちません!それを勘違いさせる放送も多いので、機会があれば、いかに登山が危険かを小説としてお送りしたいとまでは考えています。
道迷い・天候変化による視界不良の恐怖……すさまじいので。

と言う事で今年も例年以上の遭難者が北アルプスにて続発していますので、注意喚起です。

※写真は笠ヶ岳山頂から見た、穂高連峰(大キレット)の隙間から上がる日の出です

1件のコメント

  • こちらにまでありがとうございます。

    今年の山行でもそうだったんですが、やっぱり技術不足による遭難者は今年も多かったんですよ。
    ※静岡・長野・山梨警察署発表による実数者

    それに以前の山行で、けが人の救護・同行登山(膝の損傷。膝の皿を割る大けがですが、下山より山小屋の方が近かったため、登り切りました)
    ※肩を貸し、荷物は別の方に持って頂いて
     そして山小屋から救助ヘリを呼んで頂いてます

    その他にも、救助ヘリによる遭難者救護の現場にも居合わせた事もございます。
    そう言った諸々を目の前で何度か見ていますので、その技術不足であるとか、準備・装備不足であるなどはどうしても目につきますし、見れば分かってしまいます。

    それで命を落として悲しむのは間違いなくご家族の方なんですよね。
    なのでほんの僅かの啓発の意味合いも兼ねて、私の実体験と共に、山行記録として掲載させて頂きました。

    こちらにまで足をお運び頂きありがとうございました☆
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