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作家活動を休止します

 皆様こんばんは。高柳です。
 タイトルの通りなのですが、本日を持ちまして当面の間書き手としての活動を休止することになりました。
 黙って去るのは当方の作品を読んで下さってる方や交流のある方に対して無礼だと思うので、ここに理由を述べておきます。
 長くはなると思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。

 活動休止の理由。それは一言で言うならば「メンタル面の不調」によるものです。
 最近色々あったことに加えて、仕事の方も激務化していき、容赦なく残業が叩き付けられる日々……まあその辺はこの際どうでも良いのですが(そもそもそういう職場だと覚悟はしているので)、メンタルの方に自分でもどうにもならないくらいの手痛いダメージを食らってしまい、それが原因で筆を持つことがままならなくなってしまったわけなんですね。
 作品を書き上げても何だか気に入らない、完成して上げたはいいけれど、これを人目に晒して本当に良いのか、これを見た人が不快に感じるんじゃないか……そんなことを考え始めるようになり、果てには、今までに自分が書き上げた過去作品にすら自分で嫌悪感を抱くようになってしまう始末。
 いっそのこと全て綺麗に消し去ってしまった方が世のためなんじゃなかろうかとも思いかけましたが、それだけは何とか踏みとどまりました。せっかく書いたものなんだから、それを捨てるような真似をしたら自分自身すら否定することになると思って、そうすることだけは何とか堪えることができたというわけです。
 自分で自分の作品を愛せない、これ、書き手にとっては深刻です。致命的だと思います。元々作家としてそれほど注目されているわけでもないのに、自分まで自分の作品を好きになれなくなったら、一体誰が此処にある作品たちを読んでくれるというのでしょう?

 だから、一旦活動を休んで気持ちを落ち着けることにしたのです。
 多分この不調は一時的なものであって、永久に死ぬまで続くわけではないでしょうから、ある程度回復して自分に自信が持てるようになるまで大人しくしていることにしました。幸い現在書きかけの作品を完成させたいという欲だけは残っているので、プロットも手元にあることですし、完全に筆を折ることはしないでしょうから……
 高柳は調子がめまぐるしく変わるタイプです。ひょっとしたら数日後にはけろりとして再び執筆しているかもしれませんし、そのまま戻らずに消えるという可能性も、まあないとは言いません。どうなるかは自分自身分かっていないです。
 でも、現状をどうしても伝えたくて、まあ此処なんて誰も見ていないかもしれませんが、それでも交流のある方たちにだけでも伝えておきたくて、此処に書き残すことにしました。

 高柳は口が悪いです。毒舌な上に独自の理論を振り翳してものを語るので、書くもの全てが攻撃的になる傾向があります。活動しているサイトは結構数がありますが、多分此処カクヨムが最も人と交流をしているサイトだと思います。それでも決して、知人と呼べる方たちは多い方じゃない。
 むしろ、敵視されていることの方が多いんじゃないかと思います。真面目に書いた共感を示す感想すら暴言だと思われてしまうような存在なので。
 今もたまたまこの記事を目にして「ぐだぐだ言ってないでさっさといなくなれよ」と思ってる人も、ひょっとしたらいるかもしれません。というよりも多分そう感じてる人の方が多いんじゃないかな……自覚は、ありますから。

 すみません、もう少しだけ語らせて下さい。最後になるかもしれないので。存分に語らせて下さい。此処は当方の近況ノートなのですから。

 活動を休止する、とは言いましたが、書き手としての活動を止めただけで、読み手としての活動は変わらず続けます。フォローしている作品の更新は追いかけますし、応援だってします。もっと応援したかったら星だって付けることがあるかもしれません。
 でも、感想は書きません。すみません。足跡だけ残して去るのは薄情だという自覚はあるのですが、今の高柳は感想を書くことすら躊躇ってしまうのです。
 自分の書く文章はその全てが他者を攻撃する刃になる。なってしまう。感想だけではなく、作品ですら。それが怖い。その恐怖が頭から離れてくれないのです。
 考えすぎだ、と思う方もいるかもしれません。確かに、そうなのかもしれません。
 でも、悲しいことにこれが現状であり、当方にとっての事実なのです。

 物書きとして、自分の作品すら愛せなくなってしまった。文字を綴れなくなってしまった。そうなってしまった以上は……筆を手離すしか、取れる選択肢はありませんでした。そうしなければ自分で自分を守ることができそうになかったのです。

 読み手としてはサイトを徘徊していますし、完全に筆を止めると執筆力まで落ちてしまっていよいよ目も当てられなくなるので、当面の間は読み専門と辛うじて書くことができている二次創作関係を中心に執筆しながら、細々と活動していこうと思っています。
 二次創作なので、何処かで公開しても宣伝等は一切しませんのであしからず。偶然見かけたら……今はこんなのを書いてるのかこいつ程度に生温かい目で見守ってやって下さい。

 長々と綴りましたが、これで終わりです。
 最後に。拙作を手に取って読んで下さった全ての方へ。コメントなどで交流を持って下さった方々へ。カクヨムを跳び越えて別の場所でも交流して下さっている僅かな方々へ。
 もしも高柳がまた書き手として復帰しましたら、そしてそれを快く受け入れて下さるのでしたら、その時はまた変わらぬお付き合いをして下さい。二言三言言葉を交わして、何気ないことで一緒に笑って下さい。そうして下さるだけで十分なので。

 以上です。此処までお付き合い下さりましてありがとうございました。

3件のコメント

  • お世話になっております。

    かつて、私が文字を見るのがつらくてたまらなくて、自分の小説というものに価値を見いだせなくて苦しんでいたとき、高柳さんは私に休んでいいと言ってくれましたし、もっと気楽にやっていいんだと優しい言葉をくださいました。
    私が高柳さんにあのときもらったような、心の支えになれるような言葉をかけられるかはわかりませんが、あのとき私が頂いた言葉は、きっと高柳さん自身にも言える言葉だと思うのです。

    あなた様の気持ちがわかりますとか、共感できますとか、そんなことは言えません。高柳さんが小説にかけた思いというものを、私と並列で語るべきではないからです。
    ただ、高柳さんの小説のファンとして、高柳さんという作家のファンとして、私はあなた様の文章を、たとえあなた様が嫌っても、好きですと伝えたいです。

    バカンスと思って、お休みを満喫して頂ければと思います。もしご縁があれば、雑談に付き合ってくださるととても嬉しいです。
  • ツイッターなどで毎回その創作意欲に励まさせてきました。同志だと思っています。なので、十分休養して、また書きたくなったら戻ってきてください。人生はながーいですから。
  • 有澤いつき 様>
    ありま氷炎 様>

    温かいお言葉、ありがとうございます。
    本日付で戻って参りました。
    Twitterの方でも接して下さって、本当に感謝の念に尽きません。
    今はまだあまり気の利いた言葉が言えないので、此処での御挨拶も陳腐な内容になってしまい申し訳ないのですが……もう一度前を向いて少しずつ進んでいくことを此処に宣言致します。
    今後も宜しくして下されば幸いです。
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