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争奪戦顛末記

6月17日は朝から友人のK氏のために一肌脱いでベルリンフィル来日公演のチケットの先行発売争奪戦にネット参戦しました。クラシックにしろ、何にしろ、チケットの争奪戦なんて自分では一度もしたことがありません。早い者勝ちということでしたので、自分なりに考えて、前夜から発売窓口の大阪フェスティバル・ホールのサイトにログインし放しにしておいたのですが、朝起きてみるとパソコンが勝手にシャットダウンされていて、慌ててログインし直しました。10時発売開始でしたが、再ログインしたのが7時ごろ、ですが、そのままつなぎっぱなしにしていると、勝手にログアウトしてしまったので、仕方なく10時5分前くらいに再度ログインし直しました。ログイン自体はスムーズに行きましたが、10時になったのに発売画面になってくれません。すぐにまたログインからやり直し、今度は予約画面には入れたものの、その時点で頼まれていた値段の席はほぼ完全に売り切れてしまっていました。座席のランクは、安い方から順にE席2万円、D席2万5千円、C席3万円、B席3万6千円、A席4万円、S席4万5千円、Box席5万円、バルコニーBoxA席8万円、バルコニーBoxS席9万円となっており、事前に、D席、E席、C席の順に狙って行って欲しいと頼まれていたのですが、この時点でD席とC席はもはや完売、E席だけは数席空いていたので、しめた!とばかりに購入ボタンを押したのに、いくら経っても画面が切り替わってくれず、3分くらいしてようやく切り替わった時には売り切れてしまっていました。
K氏はクラシックの守備範囲としてはモーツアルト以降のドイツ・オーストリア系の古典派とロマン派の有名曲に限られていてそれほど詳しいわけではないのですが、リヒャルト・シュトラウス(今回の演目「英雄の生涯」の作曲家)が大好きな上に、ベルリンフィル至上主義者と言っても良いくらいの入れ込みようで、今回の公演をどんなに心待ちにしていたかを見てきただけに、友未としても何とか行かせて上げたい気持ちで一杯だったのですが、頼まれていた3万円までの席はとうとう取れませんでした。その上、B席やA席までどんどん埋まって行きます。仕事中のK氏とは連絡がとれないし、止むを得ません。一瞬の決断で友未はA席を取ってしまいました。その時の気持ちとしては1万円足してでも彼を行かせてやりたかったのです。(ちなみに、友未自身に関して言えばどんなに好きなオーケストラや指揮者や演目でも5千円以上は払いたくありません。)後で経緯を説明したところ、彼も無茶苦茶感激はしてくれたのですが、結局「1万円は自分で持つから」という言葉は最後まで聞けずじまいでした。親切もほどほどにしておかないと馬鹿を見ます。

7件のコメント

  • 友未先生、この度は有り難いコメントを頂きまして、ありがとうございます。感動のあまり泣きました。自分のなかのモヤモヤとした不愉快な霧が一気に晴れました。そうだよ、つまんないんだよ、とはっきり自覚しました。いま近くにいらしたら全力でハグするところでした(複雑骨折は間違いありません)友未先生、本心から尊敬しております。俳句スイッチ入れてよかったです。支離滅裂ですが、取り敢えず御礼まで申し上げます。
  • そ、そこまで感激して頂くと、どう反応して良いやら …
    恥ずかしいです。でも、ハグはされたい!
    「先生」は絶対ダメ!古博さまにまたイジられます。「先輩」ですよ、「先輩」!
    俳句の本当の楽しみは衝撃の名作を書くこと自体ではなく、日ごろの風景や出来事を見つめる練習をして行くなかで、それまで気の付くことができなかった美しさや驚きをいっぱい見つけて、この世に生まれて来て良かったと思えるようになることだと思っています。ですから、傑作かどうかは知りませんが、蟷螂の句が大好きなのです。
  • 友未 哲俊先生!(笑)
    ふふふ。
    ベルリン・フィルに限りませんよ、ワタクシ。
    ウィーン・フィルも好きですよ。
    バッハ・コレギウムも好きですよ。(※これはクラシックじゃない)

    何だかんだ、楽団によって指揮者も奏者も個性ありますもんね^^
    それが楽しい。

    カラヤン、プライドの塊だと思いますよ、私も。
    ナルシストというか、あの方の育ちだとなんか、こう血筋コンプレックスというのか、「俺はザクセン貴族!」的なアイデンティティレベルで妙な矜持をガンガンに持ってそうだな、と。


    とりあえず、一万円は手数料と代行諸経費(笑)としてきっちり請求しましょう……(友人関係のオカネ絡みは大事)
    実費がダメなら、米でも酒でも(!?)
  • 古博さま、期待通りイジって頂けて有難うございます。当人も嬉しがっておりました。来冬さんの場合、素直に師匠とか先生とか呼ぼうとするから怖いです。友未が先生に見えるようではまだまだかも。K氏は古博さんと違ってベルリンフィル一辺倒で、今回ウィーンフィルの方が二千円ほど安くてチケットも割合残っていたと話すと、「天下のベルリンフィルだよ」といかにも得意気だったのが可笑しかったです。一万円は、一瞬でも足してやろうと思ったことなので諦めます。周りの人間に踏み倒されても平気でいる気前の良いK氏ですから、おごられることに対してもあまりこだわりがありません。
    全くの余談ですがベートーヴェンの5番第一楽章とBWV874(のフーガの方)→ https://www.google.com/search?lr=&safe=images&as_qdr=all&q=BWV874&tbm=vid&sa=X&ved=2ahUKEwihpJDJh9f_AhVBqFYBHYyhDNgQ0pQJegQIDRAB&biw=1517&bih=685&dpr=0.9#fpstate=ive&vld=cid:14f47624,vid:MtZ8yjOgp4A(の後半)を、レオノーレ3番とBWV547(こちらもフーガの方)→ https://www.google.com/search?q=BWV547&lr=&safe=images&as_qdr=all&tbm=vid&ei=IOWUZPTIDZiNoASnpKugDA&start=10&sa=N&ved=2ahUKEwj02Lupj9j_AhWYBogKHSfSCsQQ8NMDegQIEhAW&biw=1517&bih=685&dpr=0.9#fpstate=ive&vld=cid:56923561,vid:UtdAS-LQpCs(の後半)を一度聴き比べてみて下さい。すごく似ている気がします。
  • 友未 哲俊先生 (*´∀`*) では、今後先生で統一しましょうか(笑)

    おぉ〜ダブル鍵盤のチェンバロだー!(ちゃんと白黒鍵盤が逆転してるー! 足のフォルムも美しい〜)
    え、でもこれ新しいヤツですか、ひょっとして!? 連動してる!?
    トランスポージング付いてるのかな、これ。わあ、気になる。

    ハ短調とイ長調の違いで、えらい爽やかになりますね(笑)
    (気にしたことなかった……。言われてみれば似てるかも??)

    547のパイプオルガンもダブルなのにストップの数えげつないな……笑(しかも手動っぽいし)
    この、弾き手に一切休む間を与えない感、そのくせ縦と粒を揃えることを必須にしてくる感、バロックですね〜。聞き心地良きですね〜。

    レオノーレ序曲第三番ですよね……?
    んんん……?? こんだけ強弱付けてタメ作られると、もはや別物にしか聴こえないです……(多分、私の耳が死んでますね)
  • ※チェンバロ調べたら元々連動するフランス式のやつなんですね。
    それにしても状態いいなぁ……新しく作ったやつなのかなぁ。
  • 友未はリュッカースやエムシュなどのオリジナル銘器の深い音色が大好きで、毎年夏になると家でも、車の中でも風鈴代わりにチェンバロ曲ばかり聴いています。最近では複製技術の進歩で以前のようなチャラチャラした金属音のチェンバロは少なくなってきて、音や外観だけでは素人には見分けがつかなくなってしまいました。同じバッハでも、平均律なら好きなピアノ演奏もたくさんあるのですが、組曲などはやはりチェンバロの響きでないと満足できません。
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