第五十話投稿です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330668475992132カクヨムコン本棚。ご自由にどうぞ。
https://kakuyomu.jp/users/benzenringp/news/16818093089537974595話数も残り三話となりました。
終盤となる四章は様々なことを明かすために過去編が多くなります。
過去の語り方もいくつかあるなと書きながら気づきました。
A 現在の人物が会話文で過去を語る。
B 過去の情景を描写する。
C 過去の情景と現在の会話を織り交ぜる。
本作は三パターンともあります。
Aはソラの過去がヤマから語られる34話が代表例ですが、その他の回でも使われてますね。
ユミの父について母から語られたり、キリが父の思い出を語ったり。
ちょこっと過去について語るときは便利な手法ですね。
臨場感には欠けるところがあるとは思います。
Bはケンの過去(43話)とトキの過去(46話)ですね。
この方法では中心となる人物が主人公から移り変わり、過去の内容がしっかりと語られます。そして本来の主人公であるユミも知り得ない情報となります。
Aよりもその場の臨場感が伝わるのではないでしょうか。
Cが今回の50話で用いた手法です。
基本的にはBと同じですが合間に会話を挟むことで、会話中で語られている内容であることが分かります。臨場感を維持し、主人公(今回はクイですが)に過去の情報を伝えています。
状況に応じて使い分けるのが良いのでしょうね。
BとCの場合、突然場面が変わるので過去編であることが伝わりにくいかなとも思っていたのですが、ご理解いただけて良かったです。
過去があっての現在、未来です。大事に描写したいものですね。