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『駅弁大学~』執筆ノート その12

地味な修正を行いました。

第8部「中嶋弥生 3」の第5話『今日死んじゃってもいいくらい幸せだったんだよ。』
https://kakuyomu.jp/works/16816927859938368091/episodes/16816927861680811923
の中で、逸郎と弥生がTVを見ながら弥生のつくった晩ご飯を食べるシーンです。

このときふたりが観てるのはNHK大河ドラマ『いだてん』です。
宮藤官九郎脚本の本作品は、僕の中では「『獅子の時代』と双璧の素晴らしい大河」という位置付けなのですが、ここで大失敗をしていました。

文中には出てきませんが、この日は2019年8月18日。『いだてん』では第31話「トップ・オブ・ザ・ワールド」を放映していました。1932年ロス五輪での日本競泳陣メダルラッシュの回です。
自分の作中に盛り込むにあたって番組公式ページを確認した際、前畑秀子の名前が目に入ってきました。
脊髄反射でよく確かめもせず、天啓を得たとばかりの僕は、こう記述しました。



 逸郎は、TVのドラマから流れる前畑ガンバレの絶叫を聴きながら、弥生メシを堪能した。



しかしそれが大間違いだったことを、つい今しがた確認しました。
現在執筆中の外伝 #11(この章は正直チカラが入ってます!)の物語中の日付が2019年9月29日日曜日なので関連事項を調べていたところ、『いだてん』が「前畑ガンバレ」のラジオ実況を放映したのはこの前の週だということを知ってしまった。
8月18日放映のときの前畑(演じるは上白石萌歌さん)は、豪州スイマーのクレア・デニス選手に僅差で敗れた2位となり、帰国後の祝勝会で東京市長の永田から「なぜ君は金メダルを獲らなかったのか」と叱咤されていたのです。

嫌な汗が出てきました。
ですが幸いなことに、物語を左右する箇所ではありません。
胸を撫でおろした僕は、この一行だけを以下のように差し替えることにしました。



 逸郎は、TVのドラマから流れる前畑への非情な叱咤を聴きながら、弥生メシを堪能した。



ネガティブな印象にはなってしまいましたが、事実を曲げるわけにもいきませんので。

今後もこういうことはあるかもしれませんが、できる限り気を付けていきたいと思いますので、読者諸兄におかれましては、どうか見棄てずにお付き合いいただければと、切に。



追伸
「てにをは」だの誤字脱字だのについては、ちょくちょく直してたりはしています(笑)

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