舞台は小説から現実へ。
みたいなことをガチでやろうとしている作家がいるんですが。現に大澤めぐみ先生のユーザーページ見て? ムルムクス最新話を読んだ後で見て? コメント欄も見てみて?
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885270743これは今読まないと後悔する気がします。
佐鳥睦深ちゃんはムルムクスの主人公。
貞子はブラウン管から出てきたわけですが、2018年の佐鳥さんは小説投稿サイトから現実に出てきてしまったという。ときどき作者が登場人物の名前を借りてコメ返するパターンはあったと思うんですが、これはその上位互換のパターンですね。
読んでる最中、これ思いつきで書いて今後の展開を読者にゆだねるパターンだったらどうしよう? みたいに不安に思ったこともあったんですが、大澤先生が何枚も上手でした。ゆだねるじゃなくて、もう巻き込まれてたんだ……ごめんなむっちゃん。お怒りごもっともなのではやくおうちに帰ろう……
(追記)
ネタばれ?に近い感想を書くので気になる人は読んではいけない。
これはすごい、絶妙なバランスだと思った。
ここでリオンが出てきたりしたら、単なる貞子の焼き回しになってしまう。でも大澤さんが引っ張り出したのは佐鳥だった。これがライトノベルの枠に物語を収束させていくのに一役買うと思う。佐鳥は生きてる。対話ができる。怖がらせるだけではないことが彼女にはできる。
リヒトに目的を付与して、ナイトに続々退場してもらうことで佐鳥をメインに引っ張り出した大澤さんと、物語に大澤さんを引っ張り出した佐鳥と、どっちもすごい。これは。読まないと。