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馬の見つめた先へ 裏設定や登場人物(10話時点)

どうもこんにちは!
11/10、私が描ける彼らの物語は宗佐衛門の出家という形で幕を下ろさせていただきました。
出家の理由というのは、一応書いております。
今までの戦で激突した相手への弔い、そして家族や友への弔いの為ですね。
実はいくつか考えたエンディングはあります。

1.仇討を実行、その後捕縛され罪人として処刑される

2.戦闘中に病を発症、仇討はするが単身山奥で暮らし、妹弟が様子を見に来た時には死後だった

3.出家(これを選びました)

実は1の展開は『曽我物語』を踏襲しようかと悩みましたが、救いがないな、と思って止めました。そもそも、彼の実弟はまだ元服前、戦に出ることもしていませんし、幼馴染はこの時点で瀕死の重傷を負ってしまっているので、一人で仇討をとなるとかなりのハイリスクだったわけです。

2の展開は、池田屋事件の沖田総司が結核を発症した時のような感覚ですが、当時の死病とは?と考えると多数ありすぎて自分が理解追いつかず、諦めました。鎌倉時代前期なら、医学など現代に比べて格段に未発達、それこそ熱でも死ぬんじゃないかと思いまして(現代でも熱が原因で死ぬことはありましょうが鎌倉前半ほどではないでしょうし)。

3の展開は、ある意味いろんなところで逆の『曽我物語』ですね。父を失い、弟を箱根本山へ出家させたが脱走し弟も北条時政を烏帽子親として元服。曽我五郎として兄ともに仇討をする。というエピソードがありますが、このお話では仇を捕縛(仇討ではない)し、弔いのために兄が自ら出家するという形で決着しております。恐らくこれが一番救いも未来もあるだろうと思いまして。


登場人物をまとめておきましょう。

主人公:太兵衛(後の宗佐衛門)
家族:両親(太兵衛元服前に逝去)、妹のチサ、弟の三平

隣家:貫太郎(後の半左エ門)、父(元服後逝去)、母

後の育て親:長左衛門
その家族:一郎(生死不明だったが・・・)、妻、娘(両方病死)

好敵手:重兵衛
その家族:両親、妹、(事故に巻き込まれ逝去)、ミツ

という形でした。

チサは、実は半左エ門が好きでした。
ですが、三平が元服するまでは半分母、半分姉として接しようと自ら決めていたのです。
物語の終わりでは明かしませんでしたが、三平元服後、もしかしたら誰かに嫁いでいるのかもしれませんね。
ちなみに、宗佐衛門の所持していた太刀は、三平へと引き継がれ、三平は幼いながらも当主となります。
兄のようになるんだ、と息巻く三平に、チサは今でもため息をつきながら、成長を見守っているようです。

初めての連載、色々悩むこと、苦労も多くありました。
それ以上に、学ぶこと、楽しいことも多かったです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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