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連載余談~新選組に思いを馳せる~その1

新選組×魂喰の歴史ファンタジー「虎と貂」を連載中。

せっかくなので、連載期間に新選組について私の解釈や見解などお話ししていけたらと思います。
※超絶素人見解ですので、薄い目で、遠くを見るように楽しんでいただけたら幸いです。


今回は新選組といえばこれで有名ともいえる「局中法度」です。
最新話「九 陥穽」にも出てきました。(作品内では「禁令」と呼んでおります)

局中法度といえば土方さんが考案したという説がある、めちゃくちゃこわい法度。というイメージを持つ方もいるかもしれませんし、私も始めはそうなのだと思っていました。

しかしこの時代の背景を見てみますと、会津藩含め諸藩どこでも
「そんな理由で!?」
という事で自刃や切腹が行われています。

刀傷を背中に浴びたー、敵襲に会い助けを叫んだー
問屋を脅して金をせびったーetc.

大半は「武士としてあるまじき行為」をとった、というところです。
武士は武士にとてもプライドを持っていたのでしょうね。
(持ちすぎだと感じることもありますが。花は桜木、人は武士の時代ですからね)

そこで局中法度を見てみると、「武士道に背くな」「名前をふりかざして金を借りるな」
「組を抜けるな」「勝手に争いごと起こすな」って感じです。

これってたぶん「武士なら当たり前」の事だったのではないかと。
これらはすでに武士として恥ずべき行為ですし、そう皆が心していたことだと思います。
ですから、どの藩でもあえて法度などに記していなかっただけなのかと感じます。
そしてこれらを犯せば切腹というのも当たり前に考えていたのではないでしょうか。

しかし新選組は身分を問わない有象無象の集団です。
武士の心得なんて知らない、持たない人たちがたくさん入ってきます。
そこで、法度という「形」にして示した。ただそれだけだという見方もできる気がします。


そこから、土方さんって本当に冷血な男なのか?
という私の見解に入っていくのですが、それはまた別の機会に。


史実をリスペクトした上で、妄想、捏造、ファンタジーをのせた(笑)
歴史ファンタジー「虎と貂」
お手に取って頂けたら嬉しいです。

「虎と貂」毎週火金更新
https://kakuyomu.jp/works/16817330653212607777

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